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09月12日-05号

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  1. 萩市議会 2012-09-12
    09月12日-05号


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    平成24年 9月定例会                平成24年9月            萩市議会定例会会議録(第5号)                議事日程第5号         平成24年9月12日(水曜日)午前10時開議第1 会議録署名議員の指名第2 一般質問────────────────────〇本日の会議に付した事件日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 一般質問────────────────────〇出席議員(26名)       1番  佐々木 武 夫 君       2番  関   伸 久 君       3番  西 中   忍 君       4番  椋   晶 雄 君       5番  大 村 赳 夫 君       6番  岡   通 夫 君       7番  尾 木 武 夫 君       8番  長 岡 肇太郎 君       9番  中 野   伸 君      10番  広 兼 義 烈 君      11番  松 尾 義 人 君      12番  木 村 靖 枝 君      13番  小 林 正 史 君      14番  斉 藤 眞 治 君      15番  坪 井   豊 君      16番  中 村 洋 一 君      17番  平 田 啓 一 君      18番  宮 内 欣 二 君      19番  諸 岡 皓 二 君      20番  横 山 賢 治 君      21番  横 山 秀 二 君      22番  青 木 賢 次 君      23番  西 元   勇 君      24番  世 良 眞名夫 君      25番  西 島 孝 一 君      26番  柴 田 保 央 君────────────────────〇説明のため出席した者 市長        野 村 興 兒 君 副市長       瀧 口 治 昭 君 副市長       三 原 正 光 君 教育長       中 村 哲 夫 君 総務部長      田 邊   信 君 総務部理事     岡 崎 君 義 君 総合政策部長    槌 田 郁 利 君 総合政策部理事   佐 伯   功 君 文化・スポーツ振興部長           中 原 滝 雄 君 市民部長      山 中 伸 彦 君 保健福祉部長    田 中 隆 志 君 保健福祉部理事   宮 本 英 二 君 農林水産部長    大 田 直 志 君 農林水産部理事   貞 光 一 成 君 商工観光部長    田 中   裕 君 土木建築部長    佐々木 康 典 君 歴史まちづくり部長 湯 本 重 男 君 上下水道部長    岡 本   隆 君 会計管理者     吉 村 秀 之 君 教育委員会事務局長 伊 藤 富 之 君 消防本部消防長   松 浦 俊 生 君 総務次長      杉 山 寛 校 君 監理課長      三 好 正 樹 君 企画課長      板 井 昭 憲 君 歴史まちづくり部次長弘   健 助 君────────────────────〇事務局出席者 事務局長      藤 岡 敏 彦 君 次長        浜 村 祥 一 君 議事係長      岡 崎 晴 己 君 調査係長      村 本 行 繁 君────────────────────     午前10時01分開会 ○議長(柴田保央君) これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。──────────────────── △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(柴田保央君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員に、3番、西中議員、4番、椋議員を指名いたします。──────────────────── △日程第2 一般質問 ○議長(柴田保央君) 日程第2、これより一般質問を行います。 それでは、議席番号23番、西元議員。23番、西元議員。  〔23番 西元 勇君登壇〕 ◆23番(西元勇君) 皆さん、おはようございます。誠風会の西元でございます。あの、一般質問、相当人数がおられるから、3日あるから大丈夫と思ってたら、あっという間にきょうは3日目でございます。それで私は、きょうはトップバッターを務めさせていただきますので、今から1時間余り、御静聴よろしくお願いを申し上げます。 あの私は今回、2点ほど通告をしておりますが、この2点は私の携帯並びに家の電話にかかった、市民からの苦情並びに相談の中から抜粋したもんでございます。したがって、きょうこちらに見えておりませんから、多分、自分の家のテレビで、しっかり目を凝らして見ておられると思いますし、耳の穴をほじくってしっかり聞いておられると思いますので、市長さんの方で御回答、よろしくお願いを申し上げます。 あの既に通告はしておりますが、その2点は、1点目が川上ダムのアオコ発生と、萩市の飲料水との因果関係を問うものでございます。それで2点目は、10月1日から施行されるということですが、あの空き家条例ができました。条例制定とその普及、促進の支援策を聞かせていただこうかと思っております。これはあの、萩市空き家等の適正管理に関する条例でございます。この2点でございます。 それではあの、通告に従いまして順次質問をさせていただこうと思います。 まず、阿武川ダムのアオコ発生と、萩市の飲料水との因果関係について、副題として山口県に真相の調査を依頼してはどうかとこういうことでございます。 それではあの、内容に入ります。 炎天の続く盛夏、涼を求めて長門峡探索に出かけました。当日も前日と相変わらず、肌を焦がすような灼熱の太陽が、容赦なく阿武川ダムの湖面に降り注いでおりました。ぎらぎら輝く光の向こうには、青い涼やかな夏の湖面が目に飛び込んでまいりました。さすが青葉茂る夏の湖面と思いきや、黄緑色の粉をまいたような湖水は、ダム取水口から大藤大橋下流にかけて広がり、深山幽谷の景観から、その異様さは想像以上のものがありました。専門家の意見では、この現象はアオコと呼ばれ、水中の植物プランクトンが大量に増殖したものと推測されるとの意見でございました。 阿武川ダムは、県管理のダムでありますので、萩市で議論する問題ではないと一蹴すればそれでよしとする軽い問題ではありません。それは、萩市の市民の台所を賄う水がめであり、阿武川の原点とも言える、良質な水質を誇る萩市民自慢の水源だからこそ、声を大にして言えるのであります。 昔日より、水は三尺流れると澄むと言われております。恐らく、オアコは多かれ少なかれ、水の停滞する全国各地の湖沼で発生していると思われます。そして、水温が温かく、日光と栄養物質などの条件が整えば、光合成によって大発生する可能性は高いと言われております。 参考までに、大日本百科事典等によれば、環境庁の最近の調査結果では、有機物汚染を示す環境基準が達成できていない比率からすると、海域、河川、湖沼の内、水の停滞している湖沼の悪さが目立っていると記されております。周りにだれも住んでいない自然の状態でも、湖沼の富栄養化は進んでいきます。さらに上流側では、私たち人間が活動して、湖沼へ栄養分を追加すると、富栄養化はますます加速し、アオコ発生の可能性も高くなります。 阿武川ダムは、県による管理が始まって、既に37年が経過しようとしています。長い月日の積み重ねの中で、上流からの土砂の流入や、落ち葉など腐葉土の沈殿により、湖泥も相当様変わりし、水質が悪化する時期を迎えていると、素人ながらにも想像がつきます。上流部の川の一つは蔵目木川で、萩市のむつみ地区の大半が、そのエリア内となっています。この地区からの栄養分の流入量を減らすため、浄化槽の水質点検をこまめに実施したり、ダムに浮かぶアオコを除去するといった対策が求められます。 萩市では、今年の水道週間に水や水道の大切さを知ってもらうための街頭宣伝などを、多彩なイベントを展開されたと伺っています。今や、利用者の水に対する要求も、より安全で高品質な水道水が求められる時代でございます。 そこでお尋ねをいたします。アオコは、魚介類や動物プランクトンの飼料になると言われておりますが、汚れを象徴する現象でもあります。上流の長門峡は、萩市の自慢の観光地の一つでもあります。阿武川ダムの管理は山口県ですので、山口大学等の専門家の先生方に、水質を含んだダムの総点検と、萩市民の巷間をにぎわせている阿武川の水ゴケの異様さや、藻の繁殖などの関連も調査を依頼されてはいかがでしょうか。野村市長さんの御所見をお伺いいたします。 予算も相当かかると思われますが、事は萩市民の命にかかわる重大問題でありますので、県と早急に協議されることを重ねてお願い申し上げます。 続きまして2点目でございます。 萩市条例とその普及・促進の支援策について。「萩市空き家等の適正管理に関する条例」でございます。 先月、消費税の増税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案が、参議院本会議で民主、自民、公明党などの賛成多数で可決、成立しました。現在5パーセントの消費税は、2014年4月に8パーセント、15年10月に10パーセント上がることが決まっております。次の焦点は、低所得者層への負担軽減策や、食料品などの税率を低くする軽減税率の導入など、負担緩和策へ移行することを望む声があると仄聞しております。 こうしたとき、10月1日から萩市空き家等の適正管理に関する条例が施行されます。この条例は、空き家等が放置され、管理不全状態となることを防止することにより、生活環境の保全による、安全、安心のまちづくりの推進に寄与することを目的としております。県内外から、安全、安心なまちづくりへの斬新さを包含したこの条例に、大きな期待が寄せられております。 聞けば、4月末日での萩市の世帯数は2万4,353、一方空き家数の数は、関係者の言では約5,000戸弱と言われております。この5,000戸は、世帯数に比べ少ないと言える数ではありません。さらに萩市の10年後の推計人口は、現在より約1万人弱減少すると推計されております。産業基盤の弱い萩市は、都会へ流出する若者の人口流出等食いとめる策は見当たらず、少子高齢化の深化と相まって、過疎化の進行は明々白々たる事実と言えます。 これらを起因の一つとして、現在萩市にも空き家が点在し、私たちの近隣でも、地域民が力を合わせて解決をみた例や、いまだに解決できない事例もあるやに聞いております。今後、少子高齢化が進み、さらに過疎化に拍車がかかれば、空き家の増加は火災や犯罪、事故などの温床となり、安全、安心なまちづくりの障がいの一因となること必然であります。特に近年、多発する予測を超えた、換言すれば未曾有の地震、津波、風水害による甚大な被害、事故にもつながりかねません。 今回、施行される萩市空き家等の適正管理に関する条例は、以上の現状や理由を踏まえた上での、換価できない安全、安心なまちづくりに一歩踏み込んだ施策と、もろ手を挙げて歓迎する一人でもございます。 危険家屋の多くは、管理者の高齢化を初め、遠隔地に居住のため管理不能となったものや、経済的理由によるものが大半と推測されます。 そこでお尋ねをいたします。萩市空き家等の適正管理に関する条例の目的でもある、安全、安心で美しいまちづくりには、行政の努力と市民の本条例への理解と協力が、殊のほか求められるのであります。したがって、この条例の単なる罰則条例や、お願い条例への特化を避けるためにも、家屋所有者が相談しやすい支援策に、知恵と工夫を願うものであります。野村市長さんの御所見をお伺いいたします。 消費税アップによる増税如何と、将来への経済的不安感等の、充足する閉そく感の中、修繕や解体撤去費の一部補助等の施策を組み合わせることによって、市民の協力は得られやすくなり、加えて将来的な本条例の目的達成に結びつければと思慮するものであります。 以上で、第1回目の質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○議長(柴田保央君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 西元議員から、この水の環境ということで、アオコの発生の関係、今、るる御説明をいただきました。お尋ねをいただいたわけであります。そしてまた、10月1日から、このいよいよ施行になります萩市空き家条例の関係についてお尋ねをいただきました。順次お答えをいたします。 まず最初の、川上ダムのアオコ発生と、まあ萩市の飲料水との関係について、このいろいろお尋ねをいただいたわけであります。確かにこの件、阿武川ダムの状況は、かなりこのアオコが発生して、かなりこの緑色の粉をふいたような状況になってる。こういう御指摘をいただきましたが、まさにこの蔵目木川の方から流れて来る河川合流点に、そういったものが見られます。 そもそもアオコと言いますのは、この藻類が大量発生いたしまして着色する現象。まあ例えば淡水、赤潮のようなものもありますし、アオコのようなこういう緑の色のもあります。まあこういった現象を総じて、水の花と言われてるそうでありますが、花と呼ぶには余りにもいろんな問題をたくさん抱え込むわけであります。 具体的な影響といたしまして、上水の関係では、この異臭を伴うということが、まあとりあえずの問題と言われております。そもそも今、この旧萩地域におきますこの水源は、まさに阿武川の伏流水を使っておりますので、直接的にこの阿武川のダムをそのまま引っ張ってるものではございません。例えば見島ダム。これは見島のダムですね。溜まった、貯水された水が、そのまま使われるわけでありますから。したがって、そこにはいろんな浄化装置がありますし、かつダムそのものにおきましても、この23年度に実はプロペラ式循環装置というものを、この用意をされておりまして、アオコの発生を抑制してます。これは、まさに直に飲料水に使っているからであります。 今、現状を申し上げますと、確かにダム湖では、このアオコの発生が確認できますが、まあ例えばその以前、この中津江や目代のあの沖合といいますか、阿武川の中に、オオカナダモですね、あれが大量に発生しました。大繁殖いたしました。これは、まあ直接的なこう影響はっていうふうに言われておりましたが、まあいろんな意味で、このオオカナダモが取水口に大変この詰まってしまうとか、農業用水の関係とか、いろんな問題が出てきまして、これは市の職員、大変苦労しながら、撤去することを努力しましたが、次から次へ出てくるんですね。 まあそういうようなことで、大変、この季節季節、年年によりまして、河川やダム、まあそれぞれいろんな現象が起こります。まあ起こりますが、今の時点で言いますれば、今その萩市の上水道の水源という観点でどうかっていう話でありますが、今の時点で言いますと、直接の影響はない。少なくとも伏流水を使っておりますから、その時点でみんな水の検査をしますけれども、アオコ特有の臭気とか、そういったものは全くございません。 まあしかし、この御指摘のように、ダム湖をかなり今からどんどんこれが広がっていくようであればと思いますが、大体これは気温が下がっていきますとなくなっていく。まあこういう傾向にございます。したがいまして、今、状況としてはそのアオコの拡大が、どの程度今から広がっていくか。これは一番今関心をお持ちなのは、ダム湖の管理事務所であります。 そういった意味で、今、私どもは、あそこに遊覧船を設置しておりますけれども、まあそういった中で、まだ乗っていらっしゃる方から、まあこれはほんのその一部分でしかないということもございますが、そういうそのアオコ特有の異臭というようなことについて苦情もございません。 まあしたがって、まあ今後、そういったものをしっかりこのウォッチをしていく必要がある。それは御指摘のとおりでありますし、かつこのそもそもダム湖の状況がどうかということについて、少し勉強したらどうか。まあこういう御指摘も今ございました。 そもそも、そもそも長門峡から、このダム湖の至りますこの阿武川のこの地質学上、歴史上の位置づけっていうのは、実は非常にこの、いわゆる長門峡という渓谷、まあ本来であればこの中国山地でも、三段峡とかいろんな渓谷がございますが、地殻変動に伴いまして、地盤沈下をして、そこで渓谷を成した。したがって、長門峡に流れる水は、阿東町やむつみやいろんなところの河川が、そこにぞっと流れているわけであります。言うなれば、生活雑排水から、あるいは田畑のですね、いろんな、まあ言うなれば、農薬や肥料や、そういったものもすべてそこに集約されるわけでありまして、他のいわゆる渓谷、渓流とはやや性格を異にする。まあこういったことから、長門峡によく泡立ちが生じますけれども、これは洗剤等のものがその元になっているのではないかと思っておりますけれども、あの渓流がですね、泡で一杯になることがあります。まあこういったようなことも含めて、今のアオコがそういうふうな、相当因果関係あるのかどうか、まあこれも私どもわかりません。推認でありますから。 まあそういった意味で、こう阿武川ダム、まあこのあたりについての水質、こういったものを調査をし、変化について、この常に関心を持っていくこと。これは必要だと思いますが、今の時点で、そのアオコ発生に伴うこの水の活用において、いろいろ直接的な危険度が高まったという認識は、恐らくこの阿武川管理事務所の方にもないと思いますし、私ども、その下流で伏流水を使っている萩の水道浄水、こういったところには、現状では影響がない。こういうふうに思っているところであります。 まあしかし、あのアオコ、まあこれはその、海水におきますその赤潮とかですね、こういった状況は、まあ異常な姿でありますから、どうしてそのような状況が、この出てきたのか、あるいはその与える影響はどうなのか。生物関係、このダム湖に生息する、例えば魚類とか、いろんなものに影響がどういうふうに与えるのか、こういったことは、実は余り知られておりません。したがいまして、今こういう形で、問題提起をいただきましたので、少しこのそういったことを勉強していくこと。 基本的には、ダム湖の管理は県でございますので、私どもが余りしゃしゃり出てやれることはできませんが、しかし市内の水でありますから、そしてまたその利活用してるわけであります。そういうようなことで、この我々も関心を持つべきだと言う議員の御指摘はもっともでございます。 まあ先般、ダム湖のこの水、放流される水を使いました、カヌーの全日本の選手権大会が行われました。このワイルドウォーターとスラロームというこの2種目でございますが、まああれを見てる限り、まことに清流でありまして、まあこれはダムから流す水でありますから、そのアオコなどはこん中に含まれてしまうんで、まあ本当にわからないというだけかもしれません。そういうような水が、本当にこの安全、安心できる、まあその飲料水として直接は使いませんけれども、そこに生息いたしますまあアユとか、いろんなこの魚類もおるわけでありまして、そういった一つのこの清流を、非常に我々は誇りにしてるわけでありますが、まあそういったものにどういうふうな影響を与え、どういうふうな今後の対応策があるのか、まあこういったことについては、しっかり勉強させていただきたいと思います。 2番目の空き家条例でございます。まさにこの空き家条例は、この10月1日から具体的にこの施行になるわけであります。こういったいろんなこの財産の利害に関係するものは、まあ6カ月以上その前に、この議会でお諮りをする。まあこういうふうなことをやってきてるわけであります。 まあそういった意味で、この空き家等の適正管理に関する条例、その中には代執行という非常にまあ強権的な措置も入っておりますから、市民の皆さんには十分この内容を御理解をいただきたい。今、お話がありましたように、このできる限り、そういった相談等の体制もでもすね、しっかりとるように、これは御指摘のとおり必要なことだろうと思います。 とにかく、このいろんな勧告や命令や、そして最後には従っていただかないときにはですね、市がかわって代執行する。こういったことであります。こういったことは、自治体としては、これは大変このひとつの判断を要することでありますし、かつ事務量も相当程度ふえるわけでありますから、そういったことに対して、このちゃんと用意ができるようにしていきたい。こういうことであります。 そして、この具体的には、この今のような過去の所有者等が相談しやすい体制、まあこれはもちろん、今もいろんな相談がきておりますが、そしてその中で今、お話がありましたように、この修繕、解体撤去でありますが、まあこういった相談をいただけるとこはいいんでありますが、今、一番問題にしておりますのは、その条例の中にも書いてありますように、所有者がわからないような、そういう物件がたくさんふえてるということであります。都市部にお子さんが出られて、そのお子さんの出られたときに、相続手続きがなく、その孫の世代になって、どなたが所有をされてるか、所有者も意識がない。しかし、そこで壊れていく、その危険性が非常に高い、まあそれだけではなくて、場合によってはアスベストを含む建物であると、こういったような危険性もあるわけでありますから、まあそういったものを、一体じゃあだれが責任持って管理し、あるいは場合によっては撤去するのかっていう話であります。 まあこういった案件を一つでも抱えますと、相続人のこの捜索から始まるわけでありまして、大変なことであります。こういうようなことが、実は一番難しい案件でございます。もう相談をいただけるような案件は、それほど実は難しくはないんであります。 まあそういった意味で、できるだけ多くの方々から関心を持っていただきまして、そしてこの条例が、条例の趣旨、今、西元議員がるる御説明いただきました。まさにこの全国的に空き家が大変ふえております。まあこれは、今まで空き家とはいえ、とにかくこういう家屋とか土地は、この財産でありました。貴重な財産でありました。その財産をめぐる、むしろ相続の争いがありましたが、今や負の財産になって、その負の財産の押しつけ合いを相続人がやる。あるいは相続放棄をする。まあこういったような事態になってるわけであります。まさに社会の大きな変化だろうと思いますが、変化に対応するような形の、実はそこの財産を規律する法制が対応できてないわけであります。まあこれは本来国でちゃんとした法制をこの整えるべきだというふうに思いますが、自治体、一番直接のその事態にあたって影響を受けますのは、各地方自治体でありますから、地方自治体が、もう本当に万やもう得なくなって、こういうふうな条例をつくっているわけであります。 まあこれも、できる限りですね、国の方にしっかりした原則論を打ち立ててほしい。まあ相続放棄などの制度もですね、実はほとんどもう、プラスのこの財産があるときは、確かにそうやってなんでありますが、マイナスの負の財産となったときの相続の問題とか、こういった相続単なる放棄っていうだけでですね、事が足りるのかとか、いろんな問題があるわけであります。こういったことも、しっかり国レベルで議論をいただきたい。こういう要請も、今後もしていきたいと思うわけであります。 そういう中で、今、議員御指摘をいただきましたのは、修繕や解体撤去の費用の一部を補助することができないか。こういう御指摘でございます。確かに、そういうことも議論の中で、私どもの内部でもございますが、なかなか一つのこの財産につきまして、その解体やあるいはこの修繕にこの助成をする、まあこういった今一部では、例えば木材利用の関係でですね、修繕を使うときはとか、あるいはこの介護を要する方の、そういうその家屋の修繕、手すりをつけると、こういったものには助成をしてます。これもある意味では、個人の財産の価値を高めることでありますから、本来はそういったものについては、補助をしないというのは大原則でありました。しかしそういった意味で、まあ補助の対象も、いろんなこの需要によりまして、行政需要によりまして、こう変化しておりますが、まあこの撤去とか修繕について、もしこれに道を開きますと、やはりその受益を受ける方、受けない方、そこにいろんなこの難しさが出てまいります。どこで線を引くか。その線引きの仕方も大変難しいわけであります。 まあそういうようなこともございますので、まあいろいろ相談をしながら、まあしかし、今現状であります諸制度も活用されながら行っていただくのかなとこういうふうな思いであります。 今、萩市内でも、その例えば主要道路の沿線で、かなり今、この問題の環境問題、そしてその建物の前を通るときに、上から落ちてくるんじゃないかと、そういった意味での安全上の問題、まあいろんな形で、問題やきやっていうのはたくさんあるわけであります。それが徐々に、まあこの撤去される、解体をされる。まあそういうふうなことになっております。 例えば田町の周辺のあの高いビルも、どうするのかっていう話は、これは大変な話であります。これをこの所有者が、今もう具体的にはこの何て言いますか、競売の対象になっておりますので、まあそういうふうな個人の財産ということではないわけでありますが、まあその先ほど来申しておりますように、なかなかどこで線引きをするのか、まあそのあたりのこの判断、基準、こういったものについては、大変な議論があろうと思います。 したがって現在、今、御質問いただきましたが、これについて解体撤去の費用の一部を補助する、あるいは修繕の費用を補助すると、こういったことを今やるというような方向でですね、お答えができるだけの準備はございません。今後、こういろんな事例を見ながらですね、事例を積み重ねていって、そういうことの必要性が出てくるのかどうか、どこかでそういう何か条例、あるいは補助要綱でもやっていくのか、まあそういったことを、今からの事例を積み重ねていきながら考えていきたいと思います。 なかなかこの空き家の関係は、議員御指摘のようにですね、実は大変な問題であります。しかし大変だということと同時に、実は件数はどんどんふえてまして、5,000弱というのは大変な数字なんですね。この中で活用できるものはできるだけ活用しよう。もう市営住宅のかわりになるようなもの。でもですね、そういう施策でもいいんではないかとこういうふうな思いもあります。思いもありますが、解体するときのそういった関係についてですね、もう倒壊寸前のもの、まあこういったものについてどうするかとか、活用できるものについてでどうするか。 まあこれはいろんな考え方あるんですね。まあそれぞれについて、利活用できる、そういったものを市の公営住宅的なものとして使う、これは別だと思うんですね。だからそういったことも議論を、今、しております。もう少しいろんな意味でですね、私どもの内部で、今、議論をしております。とりあえずまあ10月1日、この条例が動き出します。これは大変なんでありますが、そういったときにどういうことが市でできるのか。これはしっかり御相談があればですね、対応しよう。こういうふうに思っておりますので。まあ本当に重い条例でありまして、まあこれはね、実施するときには大変だなということは、議論しながら、またこの議会でもいろいろ御議論賜りました。 今、県内各市もですね、萩がやったらやろうかっていう話の機運がだんだんこう上がっておりまして、今、下関市さんとかですね、いろんなところで、大きいところで。下関でやられたら、これはもう大変だろうと思うんですね。件数も多いしですね、萩はまだまだ規模が小さいですから、個々のみんな、家が見えます。具体的にですね。下関ぐらいになると、あの大変急傾斜のところに家があって、あの家が崩れたら大変だとこういう主張でですね、それを代執行する。まあこういうふうな話になれば、これは大変なことになるだろうなというふうな思いであります。 萩の場合は、まだそういった事例としては、対応しやすいものかなと思っておりますが、まあしかし10月1日以降、どういうふうな事例が出てくるのか、今でも既に相当の相談数がございますので、しかも今までその、具体的な事例があったから、その上の議論に立ってこの条例をつくった。まあそういう経緯もございます。 まあどうかこの条例が、その全国まあ先駆けてと言いますか、まあそのいろんな先進の地もございますが、これを今からどういうふうな形で運用するかっていうことは、まさに他の自治体も見守っているところであります。この遺憾のないように、そして市民の皆さんにとって、本当に有益な条例になりますように、ぜひいろんな意味で、また御意見を賜りますようにお願いいたします。 以上であります。 ○議長(柴田保央君) 23番、西元議員。 ◆23番(西元勇君) それではあの、第2質問をさせていただこうと思います。 あの、まず最初に、阿武川のダムのアオコの問題でございますが、実はあの、私あの専門家でありませんので、詳しくはよくわかりませんが、専門者や多くの人の意見などから、特に知識の一端をここで聞いたところを申し述べて、何かの参考になればと思います。 アオコはあの、先ほど市長さんが言われたように、消えてなくなるもんですが、春先、水温が上昇するころから繁殖し始め、最盛期は夏季になりまして、要するに夏の最も暑い時期が最盛期になります。晩秋以降、低水温になるにつれ繁殖は衰え、水の色も淡くなるが、冬でも全滅せず、翌春、休眠から目覚めて、再び繁殖します。したがって、アオコは生き物だと言われております。アオコを知らない人が、この状況を見かけたら、ほとんどの人が驚かれると思います。 今あの、先ほど申しましたように、アオコが今あの重塀岩から大藤大橋のあたりまで下がっております。で、今あの、観光船が重塀岩のあたりまで行くんじゃありませんでしょうか。そのときに、多分その皆さん乗っておられる方、「ありゃ何じゃろうか」という話になってですね、やっぱりあの正しい説明をすることは大事なような気がいたします。 今急に、市長さんがおっしゃるように、どうこうして、人に害があるようなことは起こらないとは思いますけど、珍しい色になりますので、色粉を流したような感じになりますので、まあ不思議に思われることだと思っております。 したがいまして、アオコはなぜ発生するのか、アオコの分布について、アオコには害があるのか、生態系におけるアオコの影響など、アオコの説明板を、その近くにどこかに掲示をされたらいかがなもんかと、こういうふうに思っております。で、船に乗らなくても、自動車で近くまで行って、重塀岩のあたりに車をとめて、駐車場がありますので、広くなっております。そこで停めて見るに、その色がやっぱり、すばらしい色になっております。本当はきれいな色なんですが、見た目はすばらしいと思うんですが、まあそのような簡単な説明でも、わかりやすくしてあればいいんじゃなかろうかと思っております。 それからあの、ダムの下の今度は阿武川の話でございますが、先ほどあの市長さんがおっしゃったように、カヌーの大会、あれは私も見ましてですね、これはすばらしい水じゃねと、こういう清流があるそにアオコの話をするのはどうかなと、私も半分は躊躇したところでございます。しかしあの、あえて前々から言われておったので、あのさせていただくということにしまして。 川漁を生業とされる、あるいは趣味とされる方の意見の総合的な意見はですね、萩市はあの、ダム建設以来、洪水のない安全、安心なまちへ大きく変身したと言われております。しかし一方、阿武川の水が変わったといった意見も多く聞かれるようになりました。 こうしたとき、9月2日の朝日新聞の朝刊に、国内初の熊本県営荒瀬ダム撤去工事が始まるといった見出しで、一面に写真つきで大きく掲載されておりました。このダムは、発電専用ダムとして建設され57年、今後各地のダムの老朽化が進むことから、撤去工事が、河川や海などの環境に与える影響にも注意が集まりそうだと期待されておりました。 阿武川ダムは、先ほど申しましたように、建設以来37年。まだまだ時期的な、時間的な余裕はありますが、環境に関する問題は着眼大局、着手消極と言われております。新知事も誕生されましたことですので、阿武川ダム並びに阿武川の水質研究会といったような勉強会を立ち上げるお考えはないかお尋ねをいたします。 加えて、水の安全性の確保は、水をはぐくむ水源涵養エリアに、水の森づくりの積極的な活動が求められます。これにつきましても、積極的な組織づくりに力を入れるお考えはないかお尋ねいたします。 現在あの、いろんな団体がこういうことをしておられるようですけど、これもあの小さな団体ですので、萩市全体で一斉清掃を萩市がやっておられるように、ああいうふうなものをやってみたらいかがなもんかなと、こういうふうに思っております。 以上が、第2質問のアオコについてでございます。 続いてあの、条例制定についてでございますが、今回のあの質問は、私の方に電話がかかったもんだと申しました。実はあの、都会からIターンした方の電話相談から伺いをしたものですが、定年後間もなく終の住処を、自分のふるさとである萩市に決定しました。父母が住んでいた家は年代物で、住むには相当手を加えなければならないため、当面夫婦二人だけの借家生活がスタートしました。ところが、自分の年代物の住宅が傷みが進み、隣接の方々に迷惑をかけるため、先般、取り壊し、更地にしました。すると税金が3倍ぐらいに跳ね上がり、取り壊し費用と合わせ、高い出費になったといった相談でございます。帰郷する前から、多くの友達、知人からは、萩市は税金が高いから帰らんがええでのうという話は聞いておりました。今回の我が家の取り壊し騒動で、やっぱりそうであったかと、自分を納得させる毎日です。 これまで自分の住宅を取り壊したり、壊した後の宅地の税金など、経験したこともないことばかりで、理屈も理由もわからず、市役所の方の話で、つい口を閉じて支払いに応じているのが多いのではないでしょうか。こうした方々は、どちらかと言えば、相談の仕方もわからない高齢者が多いと伺っております。 そこでお伺いしたいのですが、これら税に対する間違った認識や、風評を払しょくするためにも、気軽に相談できる税の相談窓口の開設や、あるいはまた、税の日の設置など、いかがなもんでしょうかと思っております。 まちづくりに役立っている税金の正しい使い道等の周知徹底を図っていくことは大事なことではなかろうかと思っています。さらに今回の、萩市空き家等の適正管理に関する条例など新設のものは、萩市のホームページで詳しくわかりやすく、そして市民の立場に立った紹介ができないものかお尋ねをいたします。 あの、萩市だけではございませんが、公的機関から出ておる、そのこういうホームページ等を見てみますと、なかなかあのわかったようでわからんような、全然相手が知らない、無知な人間だということを頭に置いて、あの資料をつくっていただかんとですね、自分がある程度わかっちょるから、10わかっちょったら5ぐらいは知っちょってじゃろうからというのでですね、やってもらうと、ゼロの人は全然わからないということがございます。ぜひあの、そういう人の立場に立って、お願いしたいと思ってます。 それからあの、税の日や相談窓口の開設はですね、あの税金という言葉はですね、堅く人情味のない言葉に聞こえるのが通常でございます。何、またあの税金の話かというふうになりますのでですね、そういうふうな感じを和らげるためにも、収納率の向上は、取り立てだけではなく、市民の声を温かく、優しく聞くことも、一つの方策ではないだろうかと思っております。あの収納率、県下でもそうとびきりよろしいというわけではございませんので、このあたりの方に少し力を入れてみられたらいかがなものかなとこう思っております。市長さんの御所見をお伺いしたいと思っております。 特にあの空き家条例で、私あの趣味が写真ですので、よくあの自動車で山の中に入ったりするんですが、ある地区のですね、山の頂にですね、その茅葺屋根のすばらしい家があったんです。そしてそれが、みんなの写真を愛好する人たちの撮影ポイントになっておりまして、これはまさに日本の原風景だという話をですね、みんなが行きよるんです。ところがある日行ってみたら、もうあのつぶれてですね、そのままになって、木やかつらが生い茂って、全然写真になりません。で、こういうふうな状況になって置いてあるとですね、あのやっぱり、あのいろんなことを考える人がおりまして、中に住みついたりですね、あのものをそこに置いたりすることが起こるので、ぜひあのこの条例は、積極的に進めていただきたいとこう思っております。 特にあの、広島で二、三年前にありましたあの放火事件で、あの空き家とか、空き倉庫に、どんどん火をつけていくという事例がありました。ああいうことの起こらないためにもですね、ぜひこれを積極的に進めていただいたらと思っております。 以上でございます。 ○議長(柴田保央君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 再度、2点についてお尋ねをいただきました。 このアオコの問題について、この水源という観点から、いろいろお話もいただいてるわけでありますが、その生態系におけるアオコの影響、アオコの実情を、こういったものを説明板つくれ、そういったものをつくったらどうだとこういう話であります。 まああそこにあのつくっても、恐らく今からだんだん温度が下がってきますと大体消えていきますんで、まあ夏の暑いときにまた。カナダモもあれだけわーっとこう繁殖しましたが、今年は一切ないんですね。そのときどきのいろんな気象条件の変化とか、何かいろんな要素が重なって出てくる。アオコも今回みたいな、毎年毎年どっかには出てるんでありますが、まああれだけ目立った青色がわっとですね、緑の色が、まあこれだけのものはちょっと今年以外ないと思いますが。 まあ少し、例えばこのケーブルテレビの特集とかですね、あるいはこの学校教育の中でとか、そういったようなことをちょっと考えてみます。 看板を立てますと、その看板したところに、必ずしもあるとは限らないんですね。時期と季節と、そういうようなことでありますから、少しパンフレットをつくるとかですね、あるいは市報でそういったものを開設するとか、まあそういったことで、今、西元議員の御指摘をいただきましたことは、十分この目的は達成できるんではなかろうかと思いますので、まあとりあえず、そういう市報、ケーブルテレビ、パンフレット、まあこういったものをちょっと用意をしてみたいと思います。またぜひできましたら、お目通しをいただきたいと思います。 そしていま一つは、この水の森づくりとか、今おっしゃったいろんなこのグループで、水源涵養のエリアに、この皆、民間の皆さんのそういう積極的な活動ができるようなことが考えられないかと、こういうことであります。 実はあの森林関係で、かなりのグループがありまして、これはあの、かなり役所の方も、県の森林系統のところも、非常にこの熱心に取り組んでおられます。まあそこで、水源関係で努力をすると、まあ実は補助のかさ上げとか、いろんなものもあるわけでありまして、水源林を保全するための、この例えば水源涵養保安林の関係、そういうグループがかなりございます。 まあしかし、今言ったこのダム湖ということでですね、限定して、今例えば野鳥を守る会、自然の会、まあこういったグループはかなりいろんな意味で、あそこでその遊覧船を動かすときも、あの音は野鳥に大変驚きと驚愕を与える、まあそういうようなことで、まあ異論を唱えられました。まあそういうようないろんなグループは確かにございます。 ただ水質についてっていうのは、なかなかそこまであの、そういう専門家グループって言いますか、問題意識を持った方は少ないわけでありますので、まあもしそういうふうな、今、今後阿武川ダム、まあこれが、実は例えばあの大雨が降りますと、集中豪雨があります。あそこにぐわっとですね、この竹とかいろんなものが流れつくわけですね。本当に大変な処理。これを今、あのそのときには遊覧船も実は運航できないぐらいに、そういう問題もございます。御指摘をいただきましたこと、少し私ども研究の、勉強の対象に考えていきたいと思います。 先ほどのアオコについての内容。これを、まあいろんな形で周知をする。その方法は、ちゃんとしっかり考えていきたいと思います。 次に、この空き家の関係であります。この萩へ帰ってみたら、この家を解いたら、いきなり税金がかかった。まあこれは、いわゆるその住居としてこの建物が建っておれば、これは軽減措置があるわけですね。だから住居がなくなれば、これは対象にならない。土地の課税になる。こういうことであります。これは別に萩だけやってるわけじゃありません。全国共通でありますから、萩が税金が高い、実は固定資産税は、地方税法で決まってるわけですね。 地方税法の中に、若干の裁量でこの税率が違う。あの評価の仕方は全国統一評価方式でありますから、これは基本的な原則は同じでありますから、違うはずは本当はないんですね。だから税率と評価と、その二つの要素で、実は負担は決まるんでありますが、評価の方は、もしそこで甘い評価を行われてるんであれば、これは税収が減るわけでありますから、その自治体は大変実は、財源的には困るわけであります。 そして、税率はよほど再建団体とかですね、そういったところは税率を上げれますが、まあ基本的には、ほぼ全国、まあ同じような水準、若干の差はありますけれども。 そうやって萩は税金が高いっていうことはなくて、むしろ都会ではそういう土地をお持ちになってないんですね。持てないんです、都会では。1坪が70万とか700万とかそういう話でありますから、そういうようなものでなくて、ほとんどが皆マンション生活をされてるわけですね。あるいは郊外に家を持たれてる。だから今萩のように、その市街地の中心とかですね、そういうところに家を持たれておって、これが例えば周辺地で、中山間地に土地をお持ちになって、固定資産税、ほとんど微々たるものであります。 まあしかし、この今住宅の特例という、そういった制度、だからどんな人でも、このすぐ住居についての固定資産税は、これは減免してるんですよっていう話をですね、しっかり御理解をいただきたいと思うわけであります。 まあ優遇措置、まあこういったようなことで、とにかくこの更地になった途端に税金がかかるというですね、まあ住居があればほとんどが実はわずかなものでありますから、まあそういうふうなこと。 まあその萩市の今、歳出、300億円。まあこういったことで、わずか税収はですね、本当にわずかしかないんですね。あとは大部分は、国からの交付税補助金でやってるわけでありますから、まあそういう中で、このさらに税収を押さえてしまうようなことはなかなか難しいわけであります。まああの、決して萩の税金、固定資産税が特に高いとか、そういう話がありましたときに、いやいやそれは違うんだっていうことを、よく力説いただきますようにですね、よろしくお願いいたします。 いろいろこの相談関係の窓口はできないか。まあこれは、固定資産税等は、割と問い合わせが多いわけであります。相談に乗っております。まあしたがって、まあ税の週間とかいろんなものがありますが、国がやってますけれども、そういったときにも、まあ固定資産税の相談はあるようでありますので、市としてもそういう何か週間等には、むしろ積極的に看板をかけて、そういう固定資産税も含めた税の相談、こういったことにも心がけていきたいと思います。今でも、毎日のようにいろんな問い合わせがございますが、そういった週間等では、むしろ積極的に国のその行事、まあこういったものにも、あるいは独自にもそういったことにこの企画ができるよう、努力はしていきたいと思っております。よろしくお願いします。 ○議長(柴田保央君) 23番、西元議員。 ◆23番(西元勇君) ええと、いろいろありがとうございました。 それであの、さっきのええと、税金の件でございますが、税金が高いというのは、どこ行っても聞くんですね。萩市が。高いことはないですって話をするんですが、長門と比べてもどうこうとかですね、いろんな意見が出てくるんです。そやから、市の市長さんを初め副市長さん、その他あの幹部の皆さんがですね、広告塔となって、そういう話が出たときに、私、今聞かれたように、正しい説明が本当にできるかどうかなんですよ。私はね、「私は税務課行ったことがないからようわかりません。」っていう人もおってじゃろうと思います。その辺の研修をね、あのきちっと萩市はこういうふうに考え方でやりよるんだという研修を、幹部の皆さんにひとつ、みっちり仕込んでいただくとですね、前行きよるなというのが見えるような気がいたします。いらんこと言いましたけど、まあそれがやっぱり一番ええような気がいたします。 やっぱりそういうふうなあの、意思統一がないとですね、かつて私が若いころにですね、あの新幹線が博多に通じたころにですね、昭和52年ぐらいでしたかね、あのごろに、50年か52年ごろに、博多についたときにですね、どうっと萩にたくさんの観光客が来ました。そうしたら萩市民の人がですね、そねえも来てもろうちゃ困ると。宣伝するなと言うて、役所に来られてたことがあります。なぜかと言うと、うちの庭に入って来て、みんなプライバシーが困ると。そんで、それは私たちのプラスにはなってないと。なっちょる人は、観光事業に携わっとる人が儲かっとるんであって、わしら迷惑千番だと。だからこれから一切宣伝するなと言うて、言われたことがあります。それが役所の当時のあの、我々のその若いときの人もですね、ありゃ宣伝せんでもええっちゅうような話をみんながしておりました。だからあの、今、萩市がどうあるのかっていうのを、幹部の皆さん含めて、意見統一をされて、あの広告塔になられたらいかがなもんかと、こういうふうにお願いしようと。 以上でございます。 ○議長(柴田保央君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 長門市と比べて、萩が固定資産税が高いかどうか。これは担当部長からお答えをさせていただきますが。 あの、とにかくいろんなこと、まあそのこの言われます、このまあ今、少し広告塔になって頑張れという話でありますが、私ども、いろんなこの場を、今、つくっているわけであります。そしてあの具体的には、タウンミーティングでですね、そういう話。ときどきあの税の話がでます。まあそのときもちゃんとお話をしておりますが、まあ要するに、税っていうのは、実は自主的にすべてですね、自治体で決めれるような感じをお持ちでありますが、そうではなくて、全国統一した地方税法っていう法律があって、そこで違ったその税率を使うんだったらですね、それを軽減したら、その軽減した分だけ、努力が足りなくなるわけでありますから、交付税は減額されるんですね。そのぐらいがしがしになっております。 あるいは、重くすれば税収はふえますけれども、そういうふうな裁量の範囲っていうのはごくわずかです。法定外普通税っていうのがありますが、こういったものも昔は、今はそうでありませんが、全部自治大臣と大蔵大臣の決裁がいるんですね。そんなに大変にややこしい。だから自主的に何か新たな財源を持とうと思うと、今は少し軽減されましたが、実は大変なんであります。 それほど実は、それぞれその自治体が自主裁量権を持っていない。本当だったら、ここで市議会の皆さんが決めれて、これは少し安くしようじゃないか。そしたら安くなるんですね。なるはずなんですね。自治っていうのはそんなもんですから。その財源の話っていうのは一切、この裁量の余地は非常にないんです。ここは観光業者儲かってるから、観光業者から少し市民税あげたらどうだということもできるわけです。本来であればね。それが余りできにくくなっている今組織、あるいは機構、あるいは構成になってるんですね。 まあこのあたりから本当はですね、地方自治論っていうのは議論されなくてはいけないんでありまして、財源の問題、今回も消費税の問題であれだけの議論があります。まだまだですね、なかなか議会で物事を決定できる、まあそういうふうな余地が少ないっていうこと。言い訳をしてるわけじゃ決してありませんが、皆さんもぜひ頑張ってください。よろしくお願いします。 ええと部長からお答えします。 ○議長(柴田保央君) 市民部長。  〔市民部長 山中伸彦君登壇〕 ◎市民部長(山中伸彦君) あの長門市と萩市との税金のその比較の話でございますけども、基本的にはですね、あの税金というのは課税標準掛ける税率ということでございますから、税率があの標準税率を使っておる以上は、あの変わらないわけですけども、この課税標準のあたり、例えば市民税でありましたら、同じ所得、課税標準であれば、当然同じ税額になります。均等割等も同じでございますから変わりませんけれども、固定資産税の場合は、例えばその地価のあたりとか、やっぱりあの萩市と長門市では若干違います。で、長門市でも若干高いようでございますから、このあたりで、まあ多少重税感のあたりがあるのかなというふうには思いますが、基本的にはその仕組みが一緒でございますから、まあそれはその財産の価値ということで、御理解いただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(柴田保央君) 西元議員の質問は終わりました。 ここで10分間休憩をいたします。     午前10時59分休憩────────────────────     午前11時11分再開
    ○議長(柴田保央君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 続いて議席番号19番、諸岡議員。19番、諸岡議員。  〔19番 諸岡皓二君登壇〕 ◆19番(諸岡皓二君) おはようございます。今回の質問三つほどありますが、市民からの意見を聴取して、述べさせていただきたいと思います。 それでは通告に従いまして、順次質問させていただきます。 最初に、市長の業務管理及び指導責任について、質問いたします。 まず第一に、私は去る6月定例議会の一般質問で、いわゆる大島漁協魚場整備事業に係るA議員の金銭授受問題について、市長の見解をただしました。また議会は、地方自治法110条に基づく金銭授受の疑惑を調べる調査特別委員会で、7月4日に開設されました。この間6回の委員会が開かれ、8月8日、8月17日には参考人招致などにより、審議を重ねた結果、A議員が金銭を受け取ったなどの事実は確認できなかった、として賛成多数で結論づけ、8月28日をもって調査終了を決めました。特別委員会では、疑惑を指摘された議員と、業者計4名を参考人として招致しましたが、業者一人は授受があったとしたものの、市議を含む3人は否定し、意見が大きく食い違いました。私は、100条にて継続審議をすべきと主張しましたが、採決により終結しました。終結に賛成した議員が15名、継続審議すべきと訴えた議員が7名、審議継続は打ち切りとなりました。特別委員会での不明瞭な金銭授受の有無についての各委員の見解は分かれ、疑惑の解明どころか、ますます疑惑が深まったと言えます。 この疑惑についての審議は、議会の場では打ち切りとなりましたが、市民にとっては打ち切りではないと考えております。多くの市民は、打ち切りに反対しています。知る権利があるからです。これからの萩市は、行政も議会も市民から信頼されるために、できる限りにおいて、審議を明らかにしていくべきだと考えます。一昨日の宮内議員の質問によりますと、県の工事でも金銭授受の動きがあったとする指摘がありました。県の工事だからといって、避けて通れるもんではありません。我々は、県民税を払っております。公共工事に関する公のお金なのです。このように金銭授受問題が、市、県工事において疑惑が生じることに問題があるのです。市長に伺います。市長は、これらの問題の疑惑が解消したと考えますかお伺いいたします。また、特別委員会に関わる幾つかの問題点について質問します。 一つは、最終の委員会で西島議員から発言があり、8月17日の一部会派の議会学習会において、今回の疑惑の告発人の人格、すなわち人物評価に関わる学習会が開かれたとのことです。ところがその学習会の講師は、いわゆるその筋の人と親密な関係の人とのことですが、不適切ではありませんか。 2つ目は、疑惑の審議期間中にもかかわらず、本来なら公平、中立の立場にあるべき委員長、坪井議員がその学習会に参加していたとのことです。これは本人も認められております。この問題については、大村議員、西元議員からも不見識だとの指摘がされております。 特に3つ目については、萩市暴力団排除条例からして、それらしき人との親交があるとされる人を講師として招き、さらにその学習会が市役所内の全員協議会室で開かれたことです。会場の使用を許可した議長と、議会事務局にも重大な責任があります。さらに市のトップとしての市長の管理上の責任も同じく重大であると考えます。責任の所在を明らかにすべきです。このことについて市長に伺います。また、許可した部署の責任者にも答弁を求めます。 日ごろから、暴力追放を唱えておられる市長は庁舎管理、議会事務局の指導について、明確に答える責任と義務があると考えますがどうですか。 最後にこの疑惑問題は、市の公共工事に関わる疑惑であり、また問題の発端は3年前の市職員の業者接待であります。この接待の席に、もと市会議員議長のA議員も同席していたことは明らかにされていることです。市長、これが萩市政の疑惑でなくして、何でしょうか。以上、市長の責任ある答弁をお伺いいたします。 市長の管理責任の二つ目ですが、山口福祉文化大学の東京サテライト教室についてお伺いいたします。 以前から気になっていたことが、現実となりました。それは東京、広島での約650人の外国人留学生が、どのような学生生活をしているのか、萩の市民の方々は全く知りませんでした。ところが実態が9月4日以降の全国紙及びテレビ放映で放映されました。新聞報道によりますと、東京サテライトには図書館や医務室、実習室がないなど、法令で定める設置基準を満たしていないとして、文部科学省から改善するように、昨年11月に指導を受けていました。改善策も後手に回りました。そして6月、約42億円の負債を抱え、2度目の民事再生手続きの適用を申請したばかりです。現在でも、萩市は市民の税金から毎年1億円を県に返済していることを考えますと、市民の方々に対して説明責任があると思います。外国人留学生が多数と報道されていますが、実態は不法就労の受け皿になっていると懸念されています。それは平成11年4月1日に、萩国際大学が開校した当時の状況とほとんど変わらないと思いますが、いかがですか。山口福祉文化大学の理事でもある市長の見解を求めます。 次に、第2の質問です。それは市役所及び、関係支所における施設設備についてです。特に、授乳所、多目的トイレについてお聞きいたします。 ある市民の方が、市役所に赤ちゃんを連れて行き、自分の要件を終え、ほっとして赤ちゃんに授乳しようとしたが、周りに標示等がなく、授乳する場所がわからないので、急いで帰宅して与えた、とのことでした。これらはほんの一例ですが、市のほかの関連施設では、どうなのでしょうか。図書館と博物館、保健センターにも伺い、調査をした感想です。 図書館には、授乳所はありませんでしたが、隣が児童館ですから、問題はないとのことですが、若いお母さんにとってあってもおかしくないと思われます。赤ちゃんの鳴き声が、他の人たちのじゃまになる可能性があるからです。また博物館は、授乳所、多目的トイレは完備されていましたが、職員の方が申すには、男性トイレに洋式が1カ所で、和式より洋式が多い方がよいとの意見がありました。実際に、使用している方々の意見であり、今後の参考にすべきことではないでしょうか。保健センターでは、和式トイレを今年度予算で洋式に改善する予定とのことでした。 市長は、少子高齢化の進行の対応で、年少人口、生産年齢人口が年々減少し、少子高齢化の進行を抑えるため、若者の定住や安心して子供を産み育てられる環境づくりが重要で、特に生活の基盤となる雇用の場の確保及び、子育て支援策の充実が求められます、と申しておられますが、本当に安心して育成できる環境でしょうか。市民の目線での必要な施設の実態を、いま一度確認してみてはいかがですか。安心して暮らせるまちづくりのためにも、施設設備において、使用者に満足を与えることが必要です。市長の見解をお伺いいたします。 3番目に、観光振興について、お伺いいたします。 まず、今後の観光戦略策についてですが、観光歴史観光資源が宝の山ほどあります。市長は、どのような施策を全面に打ち出し、観光振興に立ち向かうのか、お伺いいたします。激動の150周年、いたるところに資源があります。平成25年、2013年は私の住んでいる土原を例にとっても、長井雅楽の没後150年、鉄道の父井上勝が加わった長州ファイブが密航を遂げてから150年です。高杉晋作が奇兵隊を結成したのがこの年であり、話題性は限りなく大きい。既に取り組みを行っていると思いますが、早めのアピールをマスコミ等では行う必要があると思います。 県立大学との提携で、既に取り組みを行っているようですが、情報発信は早い方がよいのです。奇兵隊の募集を全国に発信し、萩で結成式を行うと情報を広め、もちろん服装を整え、萩城跡から松陰神社まで、行進をするイベントを企画してみてはいかがでしょうか。売り上げを計ることも必要と考えます。市民の市民参加意識の高揚を図るために、市民に周知徹底してもらい、市民が参加できるイベントとすべきではないでしょうか。そのためにも、市の広域を巻き込むことが必要です。中心部だけでなく、周辺部まで巻き込み、広域の自発的自主的イベントへの助成を図ることです。単発的でなく、効果が長続きすることが重要と考えます。先ほども申しましたが、歴史的資源があまりにも多く、節目となるイベントでなければ焦点がずれる可能性が大きいと考えます。節目の100年、150年、200年と絞り込まないと、インパクトが弱く、単発で終わってしまうようでは、経費のむだです。歴史と世界遺産との絡みを、今後の観光に生かす手段について、市長の御所見をお伺いいたします。 次に、市長は道路網について情報分析、情勢分析、判断を行っていると思いますが、交通機関がよくなることで逆に観光客が素通りしてしまう傾向があることは、御存じのはずです。このような状況から心配なのは、旅館施設の衰退です。32年前には、149軒あった旅館業が12年前には108軒になり、現在は63店舗となっています。現実はホテルは何とか残っていますが、旅館や民宿は店を閉じているところがふえています。このような実態をどのように分析されているのか、お尋ねいたします。また宿泊客の増に対しての施策についてあわせてお尋ねいたします。 観光の3番目として、観光に関わる投資のあり方についてですが、我々市民は、民間企業に例えれば株主であり、市長は社長であります。経営、管理、業績を社長は株主に対して報告する義務があると考えます。萩市は観光都市であり、観光都市として成り立たせるためにも、投資は必要ですが、投資のあり方と、実地後の計画の際や進捗度の公開については、少なからず疑問が残ります。すなわち、プラン・ドゥ・シーであります。 私は、以前からこの点について質問をしています。投資には目的が必要です。目的には数値が不可欠です。計画された投資には、目標とする数値が要るのです。このたび、博物館を訪問して、スタッフの方にお聞きしましたら、今回のイベントは最恐危険生物アドベンチャー海と山の生きものたちで、入場者数7万人を目標としており、当時私が訪問したときには、6万人を超えているとのことでした。このように目標数値を明確に把握しており、現状について説明をしていただきました。目的や目標数値のつかないものは、計画とは言わないし景気は読めないが、言うなら民間のトップはどうするのですか。出資者にとっては、入場者数は何万人で、表彰したとかは二次的な関心ごとで、入場者数は計画とどうなっているかの方が重要なのです。企画計画の段階では、計画の趣旨と投資による費用と、その効果が十分に検討されなければなりません。今後の萩市の観光施策について、どのような経済効果を求めていかれるのかお尋ねいたします。以上、大きく3点について質問しました。第2質問もありますので、市長、私の質問した事項に限って、簡潔、明快な答弁をお願いいたします。 以上で1回目の質問を終わります。 ○議長(柴田保央君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 今諸岡議員から、市長の管理能力、指導責任ということでありますが、そしてその観光やあるいは福祉の関係の問題について3点お尋ねをいただきました。かなり見解が相違しておりますので、端的に答えろ、とこうイエスかノーか、というようなことはできないと思います。 今、いろいろお話がありました。例えば大島漁港の整備事業について疑惑は深まった、市民はますますその内容を知りたがっている、とこういう話であります。本当に疑惑は深まったんですか。要するに、問題提起をされたことが、具体的に実証挙証、十分な確証がある話になったんですか、と逆に市民の皆さんからよく聞かれます。しかし市民の皆さん大部分は、この一般質問の実況生中継、あるいはビデオ、こういったものしか見れないんですね。特別委員会の様子は、市民の皆さんは御存じありません。したがって、どうなったんだという意味での関心は、そのままお持ちかもしれません。だからちゃんとはっきりあれだけのこと、市の具体的な大島漁港のですね、工事について、例えば諸岡議員はあの鉄鋼取引は不正だったと、こういうふうな話であったんですね。 おかしい、いろいろ説明いたしました。副市長から。それについてどうだったのか、その感想、それが本当に取引として不正事なものかどうか、これについての話は全くない。あるいは、証拠となる録音テープとおっしゃっているけども、それも私は直接聞いてはおりませんが、皆さんの話を総合すると、よく聞こえない、語尾がはっきりしない、何か論点がわからない。それが唯一のよりどころとなるものであれば、これは一体どうなんですかと。しかも、渡したという人は渡さない、もらったという人はもらわない、中に介在する何かB氏だけがいろいろおっしゃっている、そのB氏の話も間接的に聞きましたけども、何となくはっきりしない。これで本当にですね、その問題はもう決まったかのように、はい次の問題またあります。B氏がZ氏になって今度また登場する。こんなことで本当にいいんでしょうか、と私は思います。しかし議論は議会の特別委員会でやられたわけであります。しかし大島の皆さんにとってみれば、自分たちの漁港の整備の工事は何かよくわからない間に、議会でいろいろ言われている。これは本当にですね、がまんならん話だと私は思います。 そういうようなことをですね、しっかりやはりこの議会で、特に問題提起をされた諸岡議員、宮内議員、しっかりですね、そのあたりについて、我々が反論した、あるいはいろいろ不正取引にまがうようないろんなことをおっしゃっておりますが、そういったことについて問題をちゃんと整理をして、報告をしているわけでありますから、それに対して一体どうなのか、ということをちゃんとおっしゃらないと。市民の皆さんはまさにですね、そこを知りたい、とおっしゃっているんだろうと私は思います。だから私どもは、今県の事業どうこうについては、これは関与するすべはありませんが、やはりちゃんと、市の公共工事だとおっしゃっているわけでありますから、そこをはっきりですね、問題提起、問題提起をされたんだから、問題提起をされたよりどころとなるものが、今なおちゃんと確証自信を持ってですね、言えるのかどうか、そこをしっかりお願いをしたいと思います。これは問題提起をされた方の責任だろう。 議会は、そもそも言論の府でありますから、これは発言は自由であります。それは憲法と言いますか、法律でちゃんと保障されているわけであります。しかしそれには当然責任が伴うんですね。諸岡議員はいつも市長の管理責任とか、説明責任とかいつも言われます。議会の言論の府の議員の皆さんの発言は自由でありますが、当然責任も伴う。これをしっかり踏まえて、実は対処願いたい、こういうお願いを申し上げておきます。 いろいろ個々にお話をしたいわけでありますが、余り言うと端的にということの話でありますけれども、それから接待の事実がおっしゃいました。3年前、職員の接待があった。この接待の話は事実として確認をしました。だから処分をした。降格処分と、そして懲戒処分をしたわけでありまして。このとき、その処分を受けた議員が、その入札の関係とか、事業者決定に影響を与えたかどうか、それは逐一調べました。それは影響はない。そういったことはしていない。なぜならば、我々はそういった事業を担当する部局と、それを入札等の事務を行う業務、これは監理課で分離しております。そういうふうな努力をしておりますから、その関与する余地は極めて少ない。しかも個々確かめましたところ、そういった影響はない。もし影響があったら、これは収賄罪ですね。刑事事件。だからそこはない。これは司法当局も、いろいろ警察も検察も調べた結果、そういう話であります。だから接待を受けたという事実は、地方公務員としてあるまじき行為だ。だから処分した。そうでなければ、これは当然懲戒免職であります。そういうふうな、ちゃんと手順を踏んでやっているわけであります。 だからさらにまた3年前の話を蒸し返された、そういうことでありますが、そういうようなことで、私どもも厳正なことをちゃんとしっかりやっていこう、とこういうことで、努力をしているわけでありますから。まだ別途新しい事実があれば、あなたは前もこの定例議会で、職員が指名業者、そういう業者とかけマージャンをやったとおっしゃったんですね。これは大変なことですね。私どもは、その後いろいろな職員の中で聞いてみます。しかし諸岡議員からその関係の事実についての説明はいただきません。残念ながら。公の場で、議会の場で、そのように不正があるという、いろんな話の中でかけマージャンをやっている、業者とやっている。これはゆゆしき問題。ちゃんと事実が確認できれば、私どもは厳正な処分をするつもりであります。だからぜひ、内容を教えていただきたい。いやしくも公の場で、ちゃんと市の職員が、不正に関与したような印象を与えるようなかけマージャンをした。こういう話をされました。これはぜひ解除いただきますように、お願いをいたします。 とにかく、いろんな形で指摘をいただきましたが、特別委員会で結論をおまとめになります。これは私ども執行部が直接どうこう申し上げる立場にありません。ありませんが、総じて判断する限りは、なかなか具体的にですね、500万の現金の収受はあった、ということについての確証が得られたとは思いません。じゃあ思えなかったらどうするんですか。それも議会の責任で、しっかりお考えをいただきたい。 それから次の、具体的に暴力団絡みの、という話がありました。恐らく私ども議会のころは自治の話でありますから、私どもが打ち出す話ではございませんが、当初はそういった暴力団の関係云々という話はだれも御存じなかった、だからという話だろうと思います。これは私も知りませんでした。全く知りません。こういうような話が、もし仮に具体的な話であれば、これは議会で厳正に対応していただきたい、こういう話であります。 とにかくそういうふうな、取引に巻き込まれるような方の証言、こういうことでありますから。そういったこれは推測でものを言っちゃあいけないのかもしれませんが、そういうようなこと、その方の証言だ、それは唯一のよりどころだということも、あわせてぜひ御議論を賜りたい、こういうふうに思います。 それから2番目にお話がありました、山口福祉文化大学であります。これは非常に残念な話でありますが、11月の15日付で、文部科学省の方から、具体的には高等教育局長から理事長に対しまして、指導助言がございました。その指導助言の話は、施設整備及び教育課程の編成方法について不適切な面があり、早急に学習環境、これは今お話がありましたように図書館とか、医務室とか、学生の実習室とか、そういったものの整備改善について検討すること、という指導があったんですね。その指導に基づいて、本当は直ちにやらなければいけないんですが、そのスポンサー企業の方が大変不況にありましたので、直ちにできなかった。そして今回民事再生の中で、それを取り上げてやろう、という段階でありますが、どういうわけかその分がですね、日経新聞にリークされたんですね。それで後追いで全部出てきた。したがって、ここに今おっしゃいました不法就労の受け皿となっている、というふうに言われましたが、そのようなことではなくて、今具体的な不法就労の事実を指摘されてはおりません。したがって、そういう恐れなしとしない、というんであれば、そういうふうな見方もあるかもしれませんが、しかし今600人余りの学生たちは非常にまじめに、授業に取り組んでおります。 実は、入学式、あるいは卒業式、集中講義というのが萩でございます。入学式、卒業式、今出ましたが、大変まじめにですね、むしろ国内学生よりもはるかにまじめに対応しておりました。ただ昨年は、実は地震がございました。大震災がありました。その関係で萩の方の入学式、卒業式、集中講義がとまりました。こういうようなことは、本来はちゃんとやらなくてはいけないんでありますが、そういうようなことであります。今後民事再生の中では、そういったことも含めて、しっかり対応する、こういったことを計画上明記をされることになると思います。そういうようなことで、今まさに文科省といろんな形で協議が行われている最中でありますので、そういった記事がリークされたということは、非常に残念でありますが、しかしこれを機会にそういうふうな厳正なですね、対応できるようにですね。民事再生というのはまさに前のスポンサー企業がもう支援が難しくなった、だからそこで、いろんなものがたまっています。したがって、そこをいろんな形で今から手直しをし、見直しをし、そして再生に向かって、今から計画をつくっていく、こういうことでありますから、ぜひまた温かい御支援をいただきますように。 私どもできる限り、今せっかく萩のですね、山口福祉文化大学。この間ゴルフ部がとうとう日米対抗戦に出ました。全日本にも出ました。野球がですね、1部リーグのいつもせめぎ合いをやっています。そのぐらいになってきたわけでありますから、何とか温かいですね、今市民の支援する市民の会の皆さんも一生懸命今やっていただいております。そういうようなことも含めて、お願いをいたします。つもりであります。よろしくお願いいたします。 それからいま一つは、これはもう本当に、市民の目線に立った御質問と言いますか、御意見でありまして。本庁舎の授乳スペース、おむつ交換スペース、こういったものがわかりづらい。確かに標示はしているんでありますが、そこの授乳スペースは相談室にも使っているもんでありますから、あんまりそこでかーとですね、やると相談室が陰が薄くなる。相談室は、あんまり頻繁に使っていませんので、そこで授乳スペースとして、あるいはチャイルドコーナー横の相談室でありますが、そういうものの施設もございます。ベビーシートは本庁1階東側の多目的トイレに設置しているところであります。そういうふうなところにも、多目的トイレ入り口には表示がありますが、おっしゃるとおり、余り目立たないんですね。標示をしてないわけじゃあない、だけどもう少し目立つようにというのは御指摘のとおりでありますから、これはちゃんと改めてやっていきます。 実は、トイレの話もいただきました。それから今の授乳スペースやおむつ交換、図書館は図書館側にない。これは図書館と児童館で一体して運用しよう。特に子供を抱えてこられるお母さんは子供にですね、児童図書、こういったもののコーナーをつくっておりますから、そちらの方には保育士もあるいはその関係のお世話する人もいるわけでありますから、そちらの方でそういう施設を置いてます。で、エレベーターも実は共用で一つなんですね。これは運営費を何とかして節約をしたい、こういう思いであります。そういう中で、児童館の方でそういったものは、お世話する、あるいはスペースを持ってます、ということをもう少ししっかり標示をしろ、という話は、それはごもっともでありますが、そういう運営で、その当初から計画を立ててやっているはず、皆さんみな御存じでありますから、司書の方にもどなたにも聞かれたら、すぐそういうふうな対応ができるようになっているんですね。で、ほとんどのお子さん連れの方は、必ず児童館に行って、そこで子供は預けて図書館に行けるわけですから、そういうようなことですね。ぜひ御理解をいただきますように。博物館の方は、ちゃんとしている、とこういう御指摘でございました。 それからトイレの話でありますが、トイレについては、博物館のトイレで男性用の洋式が一つしかない、多目的トイレもありますから、事実上二つ使えるわけでありますが。このときちょうど今からもう10年前ですね、ちょうどこれは萩開府400年です、平成16年、設計になったのは14年です。このころはまだ実はそういう意識は、非常に希薄だったんですね。それ以降、萩市が和式、洋式で、だけど和式を残す理由は、高齢者の方で洋式は使えないという方も、中にはいらっしゃるんですね。それは二つ分かれます。完全に分かれます。だけどもう少し若い皆さんは、もう洋式でないと困る、こういう話でありますから。今基本的に新しく施設をつくるときは、和洋の割合は1対1にする、こういうことになっております。四つあれば、二つは洋式、二つは和式になっている。これはルールをつくりました。そして洋式がないものは、必ず洋式は最低一つはつくる、大体今の本当に新しくできるときは、1対1ですね、そういうことでありますから。 先般、この一般質問の場で、大井の実は公民館の2階に洋式がない、とこういう御指摘をいただきました。これはもうすぐ今修繕をしまして、洋式をつくっております。大体今公民館等で、一遍に全部ざっとやれば一番いいんでありますが、年次計画をつけてやっておりますので、洋式トイレのウエイトは、今どんどんふえております。 もう一つは、女性トイレであります。女性トイレは、これは男女同数と言うんじゃあなくて、逆に女性をふやす、こういうふうなやり方でやっております。今市民館は、まさに洋式じゃなくて、女性トイレをですね、今20増設をするわけですね。これも大変でありますが、このあえて今議員が御指摘がありましたような、同じような発想でやっているわけでありまして。それぞれの公共施設については、そういうトイレの大改修、そういった和式洋式、男女のトイレ、こういったことの見直しをやっておりますので、これは今全国でも非常にまれな事例として、これのための視察団が来るぐらいになりました。そういうような状況にございますので、ぜひ御理解をいただきますように。 そして観光であります。観光については、めずらしく意見が一致した部分がありました。先駆けてですね、いろんなもの、これをやれ、これは確かにおっしゃるとおりであります。今、全く同じ発想でですね、こういうやつごらんになっていますね。これはアニバーサリー150年。要するに、明治維新150年を最終的にここに集めまして、あとにそれぞれのときにですね、こういうふうな来年はちょうど2013年、1863年文久3年ですね。今から150年前には、長州ファイブがあの上海経由で密航しました。あるいは奇兵隊が、結成されました。これは馬関で、いよいよ西洋と対峙をしたんですね。それでそのために奇兵隊をですね、これがこう変わっていくような形で、今向こうに大きいやつがありますが、余り大きいやつだと目立ちますから、ここで。 こういうようなことをですね、今おっしゃったように、ちゃんと前もってやっていかなくちゃあいけない、100年、150年、200年、こういうふうな節目のときにですね、しっかりやろう。しかもこの今からの6年間、明治維新1868年までは、あの6年間、あとは来年からやりますと5年間になりますが、萩藩にとってはですね大変苦難な時期だったんですね。まず外国船打ち払い令、そしたら外国をすべて敵にしました。特に4カ国、海外を敵にし、そして翌年、禁門の変に負けて以降は幕府を敵にし、各周辺の藩はすべて敵になったんですね。それでも萩藩は、自説を曲げなかった。最後は、薩摩との諸岡氏御出身の薩摩とも盟約を結んでですね、ちゃんと対応したんですね。筋を曲げなかった。これは大変なもんであります。当時の萩藩及びその防長2州の市民と言いますか、住民は大変な思いをして、周囲から攻められるわけですね。いろんな被害。そういったような苦難の歴史を経て、明治維新、近代日本の夜明けを築いたんだという誇りをですね、しっかり継承して行こう。決して大阪維新の会が明治維新をつくったんじゃあない、ということをですね、天下に知らしめないと、これは歴史的な事実なんですから、しっかりやろう。維新は余り軽々しく使わないでくれ、こういう思いもあります。ぜひ、その点は全く意見が一致しますから、頑張っていただきますように。 それからもう一つは、お話がありました、いろんな市民参加によりますパレードみたいなものをやれ、これは実は萩時代まつりで現にやっているわけですね。平安古備組の、あるいは古萩の大名行列、2系列があります。それにあわせて、奇兵隊の格好をした、衣装を着た、これはいろんな意味で市民参加であります。職員もたくさん参加します。議員の皆さんも参加をいただいております。そういう形で今やっておりますし、県内の岩国鉄砲隊、あるいは毛利の歴代の殿様も甲冑を着てですね、参加をする。こういったことを今やっているわけであります。全く、発想は同じであります。奇兵隊だけで、松陰神社行け、というのも一つのアイデアかもしれませんが、今そういうことでやっておりますので、このルールと言いますか、慣行を尊重していきたい、こういうふうに思います。 それから、もう一つ御指摘がありました道路整備、道路整備をやると通過観光になるよ、とこういう話であります。まだまだそこまで行きません。まだまだ萩は、行くのに時間がかかって不便なところだ、広島から、福岡からでもそうであります。大阪から、東京から、これはもう途方もない人界未踏の地みたいなことを言われています。まあ空港から降りたら大変だ。今、そうではない、ということがなかなか実は伝わっていないんですね。 せっかく小郡萩地域高規格道路が絵堂までできましたけれども、まだまだカーナビにない。道路マップという、その各出版しているものにも載っていない。新しいものしかない。加えて、県のですね、道路マップに載ってないんですね。本当にこれは残念であります。県のロビー、県庁のロビーの真ん中にある道路マップに、絵堂が載ってないんですね、これは今抗議をして直していただくことにしました。県のその道路マップは、サービスエリア、各高速道路のサービスエリア、みんな同じもの、みんな直ってないんですね。何ででしょう。本当に、あれだけお金をかけて、金がないけど無理してやったんだ、と言って県もやってもらったんでありますが、肝心のその使うという観点から言うと、何もない。私ども今市観光課は一生懸命協会とともにですね、その絵堂までのやつ、いろんな地図をつくってですね、それを配って歩いている、いろんなことをですね。だから県の事業をやっていただいたんだから、もう少しちゃんとやってください、というお願いをしています。この間市長会で、声高にお願いをいたしました。したがって、道路の整備というのは、まだまだ異論がありましたように、通過観光になるというところまでいかないんですね。山陰自動車道でざっと松江から下関まで行きますと、通過観光になるかもしれません。今途中まで。便利になった、しかもそれがあまり知られてない。いやあ、萩に行くのに便利になりましたね、今度家族と一緒に行きます、こういう話ぐらいなんですね。だから将来を見越して、その懸念をおっしゃるんあれば、確かに本当に道路が完全になるとそういうこともあり得るかもしれません。今鉄道の方も完全に、もう下関に行く直通列車もなくなりました、少なくなりました。1本だけです。そういうようなことで、道路の整備というのは、だから整備をするから、通過観光になるから、道路整備をもう抑えたらどうか、というふうな声にも聞こえましたが、まだまだそうではなくて、今からの課題であるというふうなことで、私どもは理解をしております。 それから宿泊関係で、観光のですね、旅館、ホテルの数が減っている、これは御指摘のとおりであります。今おっしゃった数字を今復唱しますと、例えば昭和55年、50年に新幹線が博多まで来ました。55年、ピークですね、149の施設がありました。そして平成12年108、21年89、これはおっしゃらなかったんですが、今63とおっしゃいましたが、この数字はですね、萩環境保健所の取り扱いでありますから、実は初めの言いました三つは、阿武町が入っているんですね。最後のやつは阿武町は入ってないんですね。だから引くで。がんと減ったのはなぜかというですね、23年の調査、24年の調査。これは実は分権によりまして、旅館とかそういったものの営業許可、これが生活衛生、生活関係の認可事務がですね萩に移転されまして、平成19年、これが分権されました。そして実は23年に市の実態調査をやったんですね、そうするともうとっくに20年前に廃業になったものも全部カウントされてたんですね。県の調査というのは、いいかげんなんです。環境衛生課が、全部実態調査をしましたら、どんと減ったんですね。これは大変なんですね。だから見てもらったら、がくんと減っているんですね、数字が。何でだ、真っ青になりました。調べたらそうだったんですね。もう昔に既に廃業されているんだが、廃業届けを出すことになっている、廃業するときに倒産ですですから、大体そんな届けは出されません。そのままになっているんですね。これは非常に何でありますが、しかし部屋数とか、観光客数、宿泊数は、そう著しく落ちておりませんので、施設あたりの効率がよくなっている、というふうな見方もできますが、多くやめられたのは、簡易宿泊系統、要するにどちらといいますと民宿とかですね、そういったものが多い。小さな旅館、ホテル。大きい所は、部屋数を、例えば一番わかりやすい例は、ロイヤルインテリジェントホテルです。今までの一室を細分化されて、ビジネススタイルにした。これは成功しました。 今萩へ来る観光客の実は何分の一というかなりの分は、実は新幹線の新山口の駅の付近のビジネスホテルに泊まって、例えばレンタカーで萩に来て、泊まるのは向こうだ。こういう形がふえまして。なぜかと言いますと、今の若い皆さんは、いわゆる旅館の大部屋で寝る、そうじゃあなくて、かぎがかかる個室で一人で寝泊りをしたい。こういう希望が非常に多いんですね。インテリジェントホテルは、そういう新しい需要にこたえているわけですね。そういったところは、伸びました。しかし昔からの旧態依然としての対応しかできないところ、あるいは、昔の多くの修学旅行生を扱ってきた、そういうふうな施設、こういったところは、なかなか対応できなくなっておるわけですね。だからそういったようなことを、ちゃんとやっていくこと。マーケティングをしっかりやっていくこと、こういったことが必要ではないかと。萩に今、そういう施設面で求められているのはそうだ、ということであります。 実は各萩の旅館、ホテルは、実は温泉をやろう、これはまさに皆さんの声だったんですね。だから自分たちでできるところはやろう、できないところは、市がやってくれ。これで泉源を掘ったんですね、越ヶ浜中学校のグラウンドに泉源を求めて、やったわけです。これで、ある意味では、かなり変わりました。そういった、施設面での整備、こういったこともやってきたわけであります。それでお尋ねの点は、まさにですね、観光についていろいろお話がございますが、私どもとして、その先に計画を持って数量を持って目標を持って、目標値でやれ、とこういう話であります。リーマンショックのとき、どんなに減りましたか。日本全体の観光客、海外からもどーんと100万単位で減るんですね。今回の3.11で、また100万単位で減るわけですね。こういったこと、これは想定外、本当にですね目標値にしては、想定外かもしれません。これは極端な例を言いますが。だけど一般的に私が前お話したようにですね、なぜそのちゃんとした目標をきめないのか。 萩は、実はかつて5年間目標を定めまして20%増の計画を立てました。20%の根拠は何もないんですね。その会議で、いろいろ山大の数理経済を担当している観光の先生がやるべきだ、とこうおっしゃるんですね。前にもこの場でお話しましたが、何をじゃあ政策変数としてもってくるんですか、政策変数で一番大きいものは何ですか。いろんなものがありますね、温泉をつくる、あるいは文化財の関係をもう少しわかりやすくする、いろんなものがあるかもしれません。しかし一番影響が強いのは、やはり現状ではこんなに景気が悪くなってきて、いろんな要素があって、そういったもので、30%観光客をふやすとか、そういったのは、単なるスローガンじゃあないですかと、どっかの党のマニフェストと一緒じゃあないですか、とこういう話になってしまうんですね。そうであったら困るわけですね。だからもう少し、しっかりマーケティングをやって、そして積み上げてやっていくんだったら、そりゃあ目標値は結構だ。だけど具体的なものをですね、ちゃんと計算をしてやっていく、そういったことがないままにですね、単なる積み上げみたいな、積み上げするものもない何かマーケティングですね、もせずに、30%増、20%増、それは単なる政治スローガンと一緒じゃないか、という話なんですね。だから我々は、そんなものじゃあなくて、もう少し地道にやっていこう。 今まで毎年そうやって、やってきたんですね。だからそれはやっておりません。だけどもう少し精緻になれば、そういったことは当然あってもおかしくない。その場合は、自信を持って言えるものですね。だから世界遺産になった、これで恐らく50万人はふえるだろう、というようなことはいろんな積み上げてですね、今までのいろんなイベントの関係やっていけば、数字が出てくるかもしれません。今県が3,000万人、観光客と言ってます。今どういうことが起こっているか御存じですか、今までの観光の積み上げのやり方をやめているんです。変っているんですね。某町は、今までのやり方はおかしいから3倍になったとかですね、そういうことになるんです、結局は最後は、今まさに、3,000万達成、今大変各市町村、今数字の出し方に苦労しております。そういうふうな政治スローガン的なものにならないように、ちゃんとしたですね、地道な積み上げ、地道なマーケティングをやっていくことが、萩の観光のあり方だろう、とこういうふうに思っています。 今言いましたように、今後6年間ですね、これは観光の一つの明治維新に向けての一つの大勝負なんですね。本当にいろんな遺産をですね、しっかり、そしてそれは単に観光だけではなくて、やはり日本の将来を担う若い人たちに、ここでそういった若い人たちが命を賭けた、そういった行動があった、努力があった、そういったことを伝えていくことも、明治維新の大きな務めだろう、そういう一連のアクションプランの中で、そういったこともしっかり位置づけていきたいと思います。 以上であります。 ○議長(柴田保央君) 19番、諸岡議員。 ◆19番(諸岡皓二君) 先ほども、全員協議会を使ったということに関してですね、市長の管理責任ということで私申しましたけども、今萩市は副市長2名体制でやっております。例えば、どこの議会室で何が起こったという話をですね、報告義務とか、そういうものはないんでしょうか。先ほどから言いましたけども、議長からも一つ答弁をいただきたいと思います。そこの議会室を使って勉強会をしたということに対して、一言お願いしたいと思います。 ○議長(柴田保央君) 副市長から先に答弁しますか。私の方からですか。 今の質問に対してお答えします。 一般質問でありまして、その辺のところを、市政に対する一般質問であろうかというふうに思います。したがって、今のことにつきましては、全員協議会なり、また直接私の方に申し入れがあれば、そのようにお答えいたします。 ○議長(柴田保央君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 質問の趣旨がちょっとよく聞き取れなかったんでありますが、会議等の各会議等がちゃんと伝わっているか、こういうことですか。何の関係ですか。特別委員会。それは私どもあくまでも、議会の建物、議会の施設でありますから、議会の自治にかかる話であります。そういうことは、具体的には聞いておりません。 ○議長(柴田保央君) 19番、諸岡議員。 ◆19番(諸岡皓二君) 確かに議会のことですけども、そういう方が市役所の内で、中でそういう施設を利用して説明したわけですね。ですから、私は市民の方々のいろんな意見を聞きますけども、そういうおかしいんじゃあないか、ということを必ず市長には聞いてくれ、ということを私も伝言されました。ですから、市民の方はそれを納得してない方が多々います。それのところをいま一度、もう一度お願いしたいと思います。 ○議長(柴田保央君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) その来られて説明された方が、そういう何か特別な方と顔にでも書いてあるとか、何かあれば別ですが、普通の方であると思います。その自治、議会の中の建物でどういう方を呼んで、どういうふうな議論をし、どういう委員会を開かれるか、それはあくまでも議会の自治の話でありますから、その結果としてわかったこと、それが今おっしゃって問題になっているわけです。結果としてわかったことは、事前に私どもは知らないんですね。そういう話でありますから、議会の方のことについて執行部がとやかく言ったら、これまた大変な議会に対する干渉だとおっしゃるんですね、一般論、一般論ですよ。だから今の話は、ちょっと私聞かれてもですね、答えようがない。こういうのが。しかし一般論で言えば、暴力団が絡むようなこと、こういったようなことについては、厳正な対応をお願いしたい、というのが市長としての態度であります。 ○議長(柴田保央君) 19番、諸岡議員。 ◆19番(諸岡皓二君) その一般論なんですね。要するに、議会でそういうことが起きたことに対するそういうことを市長はお聞きになってどう感じたかということです。どのように感じられたんですか。 ○議長(柴田保央君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 既に、宮内議員が同じような御質問されて、同じように答えております。とにかく萩市は、暴力団排除条例に従いまして、厳正な運用をしている、その精神に基づいて、議会も御協力をお願いしたい。それだけであります。 ○議長(柴田保央君) 19番、諸岡議員。 ◆19番(諸岡皓二君) それでは話を変えましょう。 観光についてですね、歴史的な資源がたくさんあると私申しましたけれども、観光課としてですね、どのような対応を今後考えて行かれるのでしょうか。市長も言われました。6年間の間に、多々いろんな行事が含まれております。先日、柳井課長とも打ち合わせさせてもらったときに、たくさんあって大変だ、というような話をしておりました。観光課として、どのように対処して行かれるか、お聞きしたいと思います。観光部長、お願いします。 ○議長(柴田保央君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 総論的な話を、あとはくわしくは観光部長の方からお答えをいたします。とにかく明治150年、明治維新100年のときも、実は大変ないろんな事業がございました。今150年ということで、山口県もですね、明治維新というのは非常に重きをおいておりまして、山口県観光の一つの何と言いますか、大きなセールスポイントにしたい、こういうことであります。私どもは、その本家でありますから、一生懸命。そしてできるだけ、萩市単独でもちろんやるのを多いわけでありますが、高杉晋作の関係、奇兵隊の結成。これは下関とも共同してやろう。あるいは伊藤博文の関係であれば、やっぱり光市とも共同してやろう、いろんな形でですね、共同できるところは共に力を合わせながら、とにかくいろんなこと、いろんなできごとがありますが、それも学者やあるいはいろんなその各地、単に山口県内だけではなくて、いろんなところで展開をしております。 例えば、今年は楫取素彦の没後100年、楫取素彦はほとんど萩では知られておりませんが、群馬県前橋では、楫取素彦100年祭をですね、盛大にやっております。いろんな行事を県も市もやっていますね。こういったことも、我々はぜひ市民の皆さんにも知ってもらいたい。これは市民号を出したい、こういうふうに思っております。向こうからも、市長がわざわざ楫取素彦の博物館での企画展、これに参加をいただく、こういうことも今計画しているわけであります。詳しくは、商工観光部長の方からお答えをいたします。 ○議長(柴田保央君) 商工観光部長。  〔商工観光部長 田中 裕君登壇〕 ◎商工観光部長(田中裕君) 今市長の方が、私の思いをすべて伝えられたような状況になっておりますけれども、要は本当に観光というのは、萩市だけでは成り立たない。特に、明治維新というのは、山口県に広くさまざまなものがございます。その部分をきちんと計画立てて、連携していくこと、まさに奇兵隊の今隊服の方の復元、再現というのをやっていますけども、山口県立大学の皆さんとも一緒になって、というふうな形でさまざまやってます。その中で本当に一体となってやることが、PRにもつながってくる。また大きく多くの人に来ていただけるような、という思いです。私としては、最終的には、ぜひ大河ドラマというのが影響が多い、そういう部分についてもですね、積極的に誘致を図れるような、思いを強く持っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(柴田保央君) 諸岡議員の質問は終わりました。 このあたりで午前中の会議を終わり、午後1時10分から会議を開きますので、定刻までに御参集を願います。 それでは休憩をいたします。     午後 0時08分休憩────────────────────     午後 1時10分再開 ○議長(柴田保央君) 午前中の会議に引き続き、午後の会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 続いて議席番号9番、中野議員。9番、中野議員。  〔9番 中野 伸君登壇〕 ◆9番(中野伸君) 新生会の中野です。 一般質問も大詰めを迎えまして、今日が最終日であります。市長におかれましては1対15で、大変お疲れのことと思います。これまで15分の12、80%の質問が終わりました。残すところあと2割、3人の質問であります。お疲れでしょうが、市長にはよろしくお願いをいたします。 なお、昨日午後の市長の答弁を聞きますと、何とかもう少し大きな声ではっきり答弁してもらわないとですね、広兼議員が隣におられますけれども、市長、もうちーと大きな声でやらんにゃわからんのということでですね話しておりましたけれども、ちょっと語尾がはっきりしないし聞き取りにくい。そして、傍聴席におられる方も聞き取りにくいと思いますので、あと3人でありますので元気よく、そして納得いく答弁をよろしくお願いいたします。 私の質問項目は食と健康づくり、萩市起業化支援事業、ひまわりロードの3つについてお尋ねをいたします。 まず、食と健康づくりについて。これについては初日のトップに広兼議員が質問をされていますが、私なりの視線でお尋ねをいたします。 私、12年前に健康には自信を持ち、病気などほとんどしたことがなかったのですが、ある日突然心臓の血管、冠動脈が詰まりまして、狭心症というありがたくない病名と身体障害者手帳まで添えていただきました。女房に言わせますと、それは自業自得と言われ、まさにそのとおり私も認めています。その後は遅すぎるかもしれませんが、食事療法、適量の運動、そして心の健康等体をいたわり、健康には十分気を付けているつもりであります。 一病息災とはよく言ったものであります。食事療法、適量の運動、そして欠かせない心の健康、一般社団法人の活動で健康法の紹介する中、萩市内に萩健康生活ネットワークとして活動するグループがあります。人のため、市民のため、市民の皆さんが健康で幸せになってほしいとボランティア精神で健康増進セミナーなど、市内の各会場を借りて月に1回から2回程度開催されています。人のためにとは言いながら、自腹まで切って活動される姿に、心を打たれて私もこのグループに入り、お手伝いをさせていただいております。 私のむつみ地域でもこれまで2回開催して、11月には3回目を行うことにしています。こうして徐々に輪を大きく広げ、市民の皆さんが健康であってほしい。ただ、それだけを願って頑張っておられる萩健康生活ネットワークの30人の皆さんで、私も手助けをする中で相手の方から心から喜んでいただき、ありがとうと感謝の声を聞きますと、自分自身喜びを感じ相手の感謝の気持ちが伝わり、心が癒され心の健康に大きな要素となっています。食事療法、適量の運動、感謝の心を持って市民の皆さんみんなが健康であることを願うものであります。 今申しました感謝という言葉でありますが、この感謝には初級、中級、上級と階級がありまして、初級はうれしいことがあって喜ぶ感謝、中級は普段当たり前のことに感謝する。上級は困難、苦難からでも喜びを見い出せる感謝。皆さんの感謝はどのランクでしょうか。 さて、ここで改めて申し上げるまでもないことではありますが、食とは私たちが生きていくうえで基本的な営みの一つであります。健康で豊かな生活を送るためには何よりも健全な食生活は欠かせないものであります。しかし、社会的経済情勢が目まぐるしく変化し、日々生活に追われる中で、偏った栄養の摂取といったような食生活の乱れは、がん、心臓病、脳卒中、高血圧など増大しつつある生活習慣病との関係が指摘されているほど国全体の課題となっています。 こうした国においては生きる上で、基本は食であるという認識から、平成17年6月に食育基本法を制定し、国を挙げて食育に取り組むことを明確にしました。萩市も国の食育推進基本計画に基づき、萩の特性を生かした食育について推進してこられたことと思います。 これにより市民の食育の認知度の高まりや食育推進体制の基盤の構築など一定の成果があったのではないかと思います。基本目標に掲げた取り組みについてはまだまだ満足のいくものではないかと思われます。このことについて市当局としてどのように評価されているのか、まずそのお考えをお聞かせください。 次に、萩市では平成19年3月に、健康福祉計画が策定され、この間法や各制度の改正、また社会環境等の変化により、平成21年度に本計画の見直しを行い、しかし少子高齢化や過疎化に進行し萩市にとってはますます深刻な問題となり、地域が抱える課題や社会環境等の変化を踏まえ、今回萩市健康福祉計画の見直しを行い、新たに萩市食育推進計画を追加されました。平成24年度から平成26年度までの計画が作成されたわけであります。 萩市食育推進計画ではこれからの食を通し、元気なまち萩を目指して、さらに地域の元気と未来のために、一つ、毎日朝食を摂る。二つ、主食、主菜、副菜をそろえてバランスよく食べる。三つ、食の楽しさ大切さを理解し、感謝の気持ちを持って食事をする。この三つを食育の基本目標として取り組んでいますが、行政、教育、保育医療、農林漁業、食品など多くの関係部局におけるそれぞれ具体的な取り組みについて、どのように取り上げ反映させていくお考えなのでしょうか。基本的な考え方をお聞かせください。 次にまた食育として保育園や幼稚園、学校など、乳幼児や児童生徒を対象にした取り組みを行う場合は、比較的いろいろな機会を通して実施しやすいと思われます。しかし、20代から30代の若者、30代から40代の家庭の主婦などに働きかける場合は、その機会を得ることは難しいのではないかと懸念しているところであります。どのように対処されているのかお考えをお聞かせください。 食育推進計画を具体的に進めることについて、従来の部、課、係といった組織での取り組みでは限度があると思われます。市、行政全体や関係団体を含めた民間を抱え込んだ幅広い取り組みを必要と考えますが、お考えをお聞かせください。 そして食と健康づくりは密接に関係しているものと考えます。どのような整理がなされているのでしょうかお聞かせください。 最後に、私には次期計画の策定に向けてぜひともその検討に入れていただきたいものがあります。それはWHO世界保健機関が取り組んでいる健康都市という考え方です。WHOで健康都市という考えが生まれたのはヨーロッパを中心とする国々の都市で、人口の集中により生活環境が激変しそれが人々の健康に大きく影響するという深刻な状況を抱えるようになったことにさかのぼります。 これまで健康は個人の責任によると考えられてきましたが、都市に住む住民の健康には、水や空気、安全な食べ物の確保、居住関係、都市の整備、教育など個人の努力だけではどうにもならない要因が複雑に絡み合って影響し、都市に生活する人々の身体的、精神的、社会的健康水準を高めるためには、都市のいろいろの条件を整える必要があります。 このような認識の下で保健医療とは無縁だった活動領域の人々にも、健康の問題に深くかかわってもらい、都市住民の健康を確保するための仕組みを構築しようとするものであります。 平成23年現在で、日本においては26の市が健康都市連合に加盟しており、健康都市活動に関心のある関係機関と協力しながら市民の健康で安心した暮らしにつながる活動に取り組んでいます。 萩市も次期計画策定に向け、山口県にはこれまで健康都市を宣言し健康都市連合に加盟した市はありません。山口県のトップを切って、萩市が健康都市を宣言され、健康都市連合に加盟されてはいかがでしょうか。それ以外の都市づくりの観点からも、大いに参考になるものと考えます。お考えをお聞かせください。 2番目に、萩市起業化支援事業でありますが、このことについても初日に関議員が質問をされています。重複する点がありましたらお許しくださいませ。 私はたまに市のそれぞれの課に行って勉強することがあります。そして部長に接しまして、いろいろお話を聞きますが、今まで接した部長の中に悪い印象を受けた人はおりません。みな親切に教えてくれました。以前ちょっと気にくわん部長もおったですけれども、それは別といたしまして、むしろ次長、課長、係長、部下の職員の方の応対が今一歩という感じを受ける時もあります。そうしたことにはこれは部長の責任においてしっかり教育をしてほしいと思います。 それは常々市長が言っておられると思いますが、市民のためにしっかりした応対をしてほしいと思います。 この起業化支援事業について田中商工観光部長の所に行きました。ご覧のように明るい声で笑顔で応対してくれてです。私も満足をしております。 先ほど申しました、こうして人に喜ばれるということはですね、心の健康につながります。おそらく田中商工観光部長は105歳までは生きられます。頑張っていただきたいと思います。 この起業化支援事業は平成23年2月1日に施行されたもので、独創性や発展性のある事業内容で、萩市内で新たに事業を始めようとするものを対象とした事業所開設等、必要な費用を支払う、支援するものであります。先に関議員は、この事業、この制度に対して改めて感謝したいと言われました。私もこの制度は大変いい支援事業であると高く評価するものであります。補助率は2分の1で、補助限度額は50万円であります。 これまでの実績を見ますと、多くの申し込みはあった中で基準に満たないということで、22年度には2件、23年度には3件、そして24年度は5件が決定をされたと聞いております。 IターンやUターン、職場を失った者、また定年を迎え故郷で職に就きたい方々たちに、たとえば水稲、野菜、メロン、そばなど、有機栽培に取り組み、おいしくて体にやさしい萩の特産として外貨を稼ぐことができれば最高だと思います。 新しく事業を始めようとする者には、手ごろで取りつきやすい事業であります。これまでの決定状況は10件いずれも萩地域の方であります。市内全域に周知されているとは思いますが、先に申しましたように第一次産業などに取り組まれる多くの方々にもさらに本庁をはじめ総合事務所を通じてPR周知徹底されてはと思いますが、いかがでしょうか。お聞きします。 そして先に申しましたように、起業を始めようとする者には、補助金の交付の支援事業であります。これからさらに申込みされる者が多くなると思われます。そうした状況が続けばそれなりに予算も増額し、市民の期待に応え、萩市活性化のためにも事業を推進されることを望むものでありますがいかがでしょうか。お聞きします。 3番目にひまわりロードについてお聞きいたします。ひまわりロードについては6月の定例議会において西元議員から質問をいただきました。うれしく思っています。私からも追って質問させていただきます。 むつみ地域では平成3年から村のシンボルでもある伏馬山のふもとの水田にひまわりを3ヘクタール、約10万本を栽培し、その沿道をひまわりロードとし活動を始め、今ではむつみ地域を象徴する景観となりました。 このひまわりロードは萩市と津和野を結ぶ通り道ということもあって、ひまわりロードには多くの観光客が訪れ、さらにそれを写真に収める専門家のカメラも来るようになりました。そこで平成7年からは、ひまわり写真コンテスト、平成11年からは、ひまわりロードフェスタを開催し、都市と農村の交流に力を入れているところであります。この周辺には昆虫王国、ねむの丘キャンプ場もあり、夏の時期には多くの観光客が訪れています。 そこで、ひまわりロードではきれいに咲き伸びたひまわりが背丈以上になっているので、ひまわり一帯を見るにも見にくい情景であります。また、写真に収めるにもなかなかいいスタンスが取れないようでありました。展望台があればいいなという声を聞きます。 萩越ヶ浜椿の原生林内に設置されているようなやぐら、展望台が、ひまわりロード内にも最低1カ所くらい設置できれば、訪れた観光客の皆さんも、きれいに咲いた10万本のひまわりに満喫されることと思います。カメラにも美しく収まるものと思います。 これから多くの観光客が訪れます。いつまでも愛されるひまわりロードであってほしい、きれいに咲かせる人、地元の皆さんも心から願っておられます。いかがでしょうか。お聞きします。 同時に、ひまわりロードに訪れる観光客の皆さん、トイレがないでは観光地とは言えません。あるのはあっても男女合わせて1つではあるとは言えません。イベントでも開催された時には、トイレの前に行列ができてみっともない。せめて男子用、女子用の2つは最低でも必要です。市長はトイレについて各地から訪れる皆さん方のためにも、特に観光地は悪い印象を与えてはならないとトイレの整備に力を入れて、今は市民からも観光客からも何ら指摘の声は上がっていません。ひまわりロードも皆さんに親しまれるむつみ地域唯一夏の観光地であります。 しかし今申しましたひまわりロードには、市民から苦情も出ています。早急にトイレの整備をお願いするもので、市長のお考えをお聞きします。 よろしくお願いいたします。 ○議長(柴田保央君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 中野議員から3点お尋ねをいただいております。順次お答えをいたしますが、食と健康づくりにつきましては、広兼議員からも同種の質問をいただきました。違った角度からお尋ねをいただいておりますが、今議員お話ございましたように平成17年にこの食育基本法が出来まして、これを推進する基本計画、こういったものも国で策定をされ、それに基づきまして私どもも、それぞれの分野で食育基本法の趣旨に即しまして、今までもずっと食育についてはそれぞれ保健師さんや関係の方々は大変今までも努力をいただきましたが、早寝早起き朝ごはんという言葉に象徴されますように、いろんな形で今食育のアプローチがされているわけであります。それぞれ今7点にわたりましてお尋ねをいただきましたが、それぞれの担当の方で努力をしております。担当部長の方からこの詳しい内容について、個々の具体的な活動内容も含めてお答えをさせていただきたいと思います。 2番目にお尋ねをいただきましたのが実は起業化支援の関係であります。これも実はこの関議員から具体的に改善案、見直し案、こういったようなことでお話をいただいております。萩市の起業化支援事業は、これはまさに議会で御指摘をいただき御提案をいただき、そこから始まったものであります。今お話がありましたように、すでに10件の補助金を交付をしているわけでありますが、今御指摘がありましたように、地域的にはこの萩地域に限られております。 実はこの相談やいろんな提案も実は旭、川上からもございました。川上からはたまたまこの交付決定をしようとした矢先に、その方が全国の選手権大会に、そういった意味での選手になられましたので、それが不可能になった。こういったことであります。なかなか具体的なスポーツ関係の一つの起業でございました。 したがって各地域からも声がかからないわけではない、こういう話でありますが、今少しこの各地域にわたりましても、いろんな意味で広報PRもしっかりやっていきたいと思います。 関議員から例えば、24年度は4月2日これは月曜日だったのであります。月曜日にすでに6件の申請がどっとまいりました。それで要するに申請順のような印象が非常に強く受け止められておりますので、何とかこの審査機関を設けてやっていく。こういった御提案もいただいてるわけでありますし、業種の広がり、こういったことにも意を払い、また、決定に当たっては民間の識者も入れて判断をしていく。こういったようなことも御提案をいただいたところでございます。 したがいましてできるだけもう来年の4月というと半年でありますが、その間に早く物事を決定をしまして、広報、決定内容を市報等で周知を図っていきたいと思います。 今お話がありましたように、少し事業内容を拡大できないか、すなわち補助金の拡大が事例によっては望ましいのではないかとこういうお話もいただきましたが、関議員からのお話もありましたように、毎年5件で10年で50件、これも大変な起業の数になるわけであります。 そういうふうなことから言いまして、このできる限りこの枠はそのままにしまして、もしそういったこの金額、この助成金額が拡大をしてほしい、こういう場合は実は融資制度を持っておりますので、そういった融資制度も含めて御紹介をしていく。こういったことで考えていきたいと思います。 今5件、今ちょうど10件になりましたが、今後は1年に5件をずっと継続をして、内容につきましてもしっかり念査をし、それぞれの事業がこの後々まで継続できますように、そういう思いを込めて頑張っていきたいと思います。 なお、各地域の問題としまして、中野議員から今御提案をいただきましたが、特に農業関係で今農業の生産分野とそしてまた加工、あるいは流通、こういった農商工連携という話がございますが、若い皆さんからもこういった面での提案をいただき、起業をいただく。こういったことも十分考えられるわけでありますので、そういった面も含めて各地域におきましても御提案をいただきますように、考えていきたいと思います。 この問題についてはまさにまだ始まって間もないものでありますが、少しでもこの周知を図りまして、若い皆さんがこの萩の地で事業展開をし、継続してこの経済の振興にも資するようなそういった役割を担っていただきたいということであります。ぜひ議員におかれましてもいろんな意味でこの事業内容を広報をいただきますように、お知らせをいただきますようによろしくお願いをしたいと思います。 3番目のひまわりロードでございます。これについてはまさにひまわりロードの歴史もいろいろこのむつみの皆さんから聞きました。平成元年、当時の厚生労働省、厚生省所管のこのヘルスパイオニアタウン事業という、こういった事業を活用されまして、健康づくりの観点からひまわりを全戸で栽培することによります、住民の健康づくりを意識する。あるいは収穫後の天然ひまわりを精油してその豊富なリノール酸の栄養分、こういったものを食生活に役立てる、こういうふうな大変高邁な構想でございまして、これがずっと続いてきたわけであります。関係の皆さんの大変な御努力だろうと思いますが、今実は私ども各地域で観光ワンプロジェクトというのをやっておりますが、むつみの場合まだ最終的なこのプロジェクトがまだ最終的な意味でのまとまりがありませんので、今御指摘がございましたように、昆虫王国、ひまわりロード、そして伏馬山等々、この一連のところを何とかうまくまとめて、夏の観光のみならず、それぞれ四季折々のこの位置づけをしていただくことはできないだろうか。こういうふうなこと。 特にむつみは各野菜、大根やトマトやいろんなものが、ある意味では山口県のこの野菜の生産基地のようなところでありますから、そういったものももう少し地元でこの直販ができるようなことはできないかとかいろんな思いがありますが、少し農林部や商工観光も含めて、今御提案いただいたことも含めてまとめていきたいと思っております。 展望台の設置とかトイレの設置、これはそれほど難しい話ではございませんが、それぞれのいろんな観光プロジェクトとしての伏馬山、そして昆虫館、あるいはこのひまわりロード、こういったものがうまく結びつくように、そういうふうなことも考えていきたいと思います。 とりあえずそのひまわりロードの所のトイレ、これは本当に一時期、一月であれば仮説のトイレとかそういった応急的な措置はできますが、本当にあそこにありますわずかな施設、この直販が行われておりますけれども、もう少し本格的なやつができないかとか、いろんな思いがございますが、何とか早急にいま北の方にある道の駅、うりぼうの里、南にはガンコ村、こういったものもございますが、何か広域的な関係で連携ができないか。そして新たなメガソーラーの関係も出てくるわけでありますので、そういったものも結び付けて関係づけることはできないか。 トイレと展望台だけではなくて、このむつみ地域、今一つはグリーンツーの関係でそれぞれ農家の、農家民宿みたいな形で努力をいただいておりますが、何かそれぞれがバラバラになっておりますので、有機的なそういう関連を持たせることはできないかということで、むつみのワンプロの集体形、こういったことも含めて考えていきたいと思います。 とりあえずどうするか、とりあえず25年度予算でどういうふうな形で臨むのか、その中長期にどうするかということについて、できる限り総合事務所の皆さんとも、そして地域調整課の皆さんとも観光関係、あるいは農林関係、一つの皆さんの意見も十分聞きながら話を進めていきたいと思います。 今回の具体的な御提言が一つのきっかけになることを願うものであります。 よろしくお願いします。 ○議長(柴田保央君) 教育長。  〔教育長 中村哲夫君登壇〕 ◎教育長(中村哲夫君) それでは中野議員さんの食育に関する質問について、学校教育にかかわる取り組みについてお答えをさせていただきます。 萩市の食育推進計画の中の具体的な3つの基本目標に沿ってお答えをさせていただきます。 まず1点目、毎日朝食を摂るということについてですが、特に小学校段階では、基本的な生活習慣この形成が大変重要な時期です。それぞれの学校では、これは広兼議員さんの御質問の時にもお答えをしましたけれども、生活リズムチェックカードだとか、あるいは生活習慣のチェックカードなどを使って、早寝、早起き、朝ご飯の習慣化に向けて、どの学校においても力を入れて取り組んでいるところです。 学校によってはそのカードの中に、朝食の内容、これを意識できるように栄養素とか基礎食品群などを盛り込み、食事をバランスよく食べるということにもつなげております。当然このことについては子供たちだけではなく、家庭への啓発が大事な要素となってまいります。この点は次の2点目のところで少しお話をさせていただきたいと思います。 その2点目ですが、主食、主菜、副菜をそろえてバランスよく食べるということについて、この指導は家庭科、保健体育科、あるいは学級活動、さらには給食の時間に行っております。指導は担任だけでなく栄養教諭や学校栄養士あるいは養護教諭、それぞれの関係者が連携を図りながらバランスの良い食事の必要性や摂り方などをわかりやすく教えているところです。 またこの内容についてはPTA活動で食育の重要性に取り組んでる学校もございます。たとえばむつみ小学校ではPTA保体部が、参観日を利用して児童や保護者に自分たちが考えた劇を披露して、食事をバランスよく食べることの大切さを伝えたうえで、子供たちが栽培した野菜を使ってバランスを考えた弁当を作っています。 学校と保護者が一体となった食育に力を入れた取り組み。そういうものになっております。 3点目は食の楽しさ大切さを理解し、感謝の気持ちを持って食事をするという内容ですが、このことについては各教科や総合的な学習の時間あるいは学校行事、協議全般を通じて生産、収穫、調理、そして食べる。そういう一連の活動の仕組みをしっかりと捉えながら行っております。 例えば椿西小学校では、地域の方に御協力いただいて、各学年がサツマイモ、それから大根やトウモロコシ、こういうものを栽培をしておりますが、地域の方々への感謝の気持ちをはぐくむとともに、これらを給食の食材として使用することで生産の喜びを味わうような実践も行っております。 そのほかにも食生活改善推進協議会や、魚食普及推進協議会などの各団体の協力も得て、郷土料理、あるいは魚料理作りに取り組んでいる学校もございます。 さて学校においてはこの食育にかかわる大きなウェートを占めているのが、給食でございます。学校ではそれぞれこの給食指導をしっかり行っておるわけでございますが、献立表をもとに食材、それから栄養素のことなど丁寧に指導しながら食べてもらっています。 この食材の生産にかかわる方や加工にかかわる方、あるいは調理にかかわる方、運搬にかかわる方などへの感謝の気持ちを持つことの大切さも指導をしております。 大井小学校では、年に1回地元の給食食材の生産者を学校にお招きし、生産者としての苦労、あるいは工夫、喜びを聞き、地元の食材を使った給食を児童と一緒に食べる機会を持っています。 また教育委員会といたしましては、学校や地域に学校給食の理解と地場産食材の関心を深めていただくために、この9月から萩丸ごと食べちゃろうデーを設けました。毎月19日が食育の日になっています。この19日に、もしくは19日の週に、地場産の統一した食材を使用した献立を作成し、実施するものです。 ちなみに9月の食材はトマトです。自然豊かで緑の多い萩市の特色を生かした取り組みとしていきたいと考えております。 今後とも自ら食に対する関心を持ち、食の楽しさ、食の大切さ、それぞれを理解して、自然の恵み、食に携わる人々への感謝の気持ちを持った萩らしい児童生徒を育てていく所存であります。 以上であります。 ○議長(柴田保央君) 保健福祉部長。  〔保健福祉部長 田中隆志君登壇〕 ◎保健福祉部長(田中隆志君) それでは食と健康づくりにつきまして御質問をいただきましたので、順次お答えをさせていただきます。 まずこれまでの取り組み評価についてでございますが、食育の推進につきましては平成23年度の萩市食育推進計画を策定するまでは、萩市健康福祉計画の中の保健計画の健康づくりの推進の中で、栄養食生活、食育の推進の項目に位置づけ、国の食育基本法、食育推進基本計画に基づき実施してきたところでございます。 この食育基本法の中には、基本的施策といたしまして7つの項目が掲げられております。家庭における食育の推進、学校保育所等における食育の推進、地域における食生活改善のための取り組みの推進、食育推進運動の展開、生産者と消費者との交流促進、環境と調和のとれた農林漁業の活性化など、食文化の継承のための活動への支援等、食品の安全性、栄養その他食生活に関する調査、研究、情報の提供および国際交流の推進の7つが示されております。 この基本施策をもとに食生活改善推進協議会などの関係団体と協力しながら取り組んできたところでございます。 こうした取り組みを通しまして、平成23年度の食育推進計画策定に当たり、食生活改善推進協議会などの関係者及び関係機関等連携のもとに策定することができました。 特に食育の関係団体の中心的組織である萩市の食育を支える会が、平成22年度に発足されることになりました。この支える会は食生活改善推進協議会、保健推進協議会、母親クラブ、小中学校PTA連合会、学校関係など市内の25団体で構成されており、萩市における食育を推進することとなっております。 このほか食育の認知度が高まったことによる健康教室や出前講座の増加、男性の料理教室の開催回数の増加、食育生活、食生活改善推進委員の研修会による資質の向上など食育の関心が高まってきているというふうに感じているところであります。 次に関係部局におけるそれぞれ具体的な取り組みについて、どのように反映させていくのか、また民間を抱え込んだ幅広い取り組みが必要と考えるがという御質問がございました。 食育推進計画の推進の方向性としてまず一つ、毎日朝食を摂る。一つ、主食、主菜、副菜をそろえてバランスよく食べる。一つ、食の楽しさ、大切さを理解し、感謝の気持ちを持って食事をするという基本目標を掲げています。 食育の推進は食育推進にかかわる行政をはじめとし、各種関係団体がそれぞれの特性を生かしながら、相互の連携、協力し実践することで大きな成果が上がると考えております。食育推進計画の中でそれぞれの役割について記載しております。 まず行政の役割といたしまして、各課が所管する食育に関する団体への支援するとともに、食育活動が効果的に実践できるよう調整等行うこととしています。 次に保育園、幼稚園、学校の役割として、食に関する知識と食を選択する力を身につけ、健全な食生活を実践することができる子供を育てる役割としております。 次に各種団体の役割といたしまして、体験実践型の食育推進と地産地消の推進を中心に推進することとしております。 次に地域の役割といたしまして、家族や友人、近所などで声掛けをし、情報公開や行事などを通して地域のつながりを持ち、個人のみで健全な食生活の実践を行うのではなく、市民全体でのQOL、これは生活の質でございますが、このQOLの向上や地域力の向上を図ることとしております。 先ほど申しましたが、食育の推進に当たっては、萩市の食を支える会を中心として、また他団体との情報交換、意見交換、研修などを行う中で食育活動を推進していくこととしています。 なお、食育に関して市民の皆さんに関心を持ってもらおうと、平成23年度から食生活改善推進協議会などの御協力によりまして、親子食育フェアを開催しております。本年度24年度は萩市の食を支える会の構成団体の方々にも御協力をいただき、萩市健康づくり大会としてこの食育フェア、子育て祭り健康づくり大会として開催し広く周知を図ったところでございます。 次に食事内容の改善方策についてでございますが、朝食の大切さを家庭や学校、保育所、幼稚園、行政などで連携をとりながら取り組んでいくこととしており、本年度萩市食育推進計画ダイジェスト版を作成し、関係団体などへ配布することとしております。また検診時や乳児相談時での栄養指導、このほか保育園や学校におきまして先ほど教育長答弁いたしましたが、保育園や小学校において保護者を対象指導した朝食づくりの教室の開催などを行ってるところでございます。 保育園につきましては萩市保育協会という組織がございまして、この中に給食部会というのがございます。こちらの給食部会におきまして地産地消の推進や、地元産材を使った調理実習などを実施しております。 このほか健康教室や出前講座で朝食の大切さの啓発、それからリーフレットやパンフレットによる啓発、朝食料理教室の開催などに引き続き取り組んでいくこととしております。 次に20代から30代等の若者などへの働きかけでございますが、20代、30代という若い世代への食育については、保育園、幼稚園、小学生を持つ世代の方と比較するとなかなかかかわりを持つ機会が確かに少ないという状況があり、課題であるというふうに考えております。 こうした若い世代の方には、妊婦を対象としたパパママセミナーでの料理教室。子育てサロンでの食育講座。事業所などへの生活習慣病予防の出前講座などの機会などとられて、周知啓発をしていきたいというように考えております。 また市内のいろいろな行事で、食育に関するパンフレットなども配布し、関心を持ってもらうよう環境づくりに努めていきたいというふうに考えております。 次に食と健康づくりは密接に関係しているものと考えるが、どのような整理がされているのかという御質問でございました。 平成23年度の萩市健康福祉計画の見直し策定において、食育推進計画を策定したことで、健康増進法による健康づくりと食育基本法による食育推進となりましたが、食健康づくりは健康維持増進のために切り離されないものでございます。この保健計画も食育推進計画も、ライフステージごと6つに分けております。 乳幼児期、学童期、思春期、青年期、壮年期、高齢期、というこのライフステージごとの取り組みを掲げており、相互の事業を組み合わせ、取り組むことにより市民の健康づくりを推進していくこととしております。 最後に健康都市宣言でございますが、議員のほうからも御説明がございましたが、健康都市連合は、WHO世界保健機構の西太平洋地域で平成16年に設立された健康づくりに取り組む都市化ネットワークでございます。 世界10カ国から180を超える組織が加盟しております。その目的は都市に住む人の健康を守り、生活の質を向上させるため、健康都市に取り組んでる都市のネットワーク化により、各都市の経験を生かすとともに、国際的な共同を通して、健康都市の発展のための知識や技術を開発することを目的としております。いわば人と人を取り巻く環境の両面から、健康を増進する健康都市づくりに取り組む都市間のネットワークでございます。 日本におきましても健康都市連合設立時から加盟している4氏を発起人といたしまして、平成17年に健康都市連合日本支部が設置されております。 現在日本では27の市、区が加盟している状況にございます。住民の健康を守り、生活の質を向上させるという目標や、目的を共有する都市化の連携や情報の共有、市民の健康に関する課題への取り組みが行われているところでございます。 萩市健康福祉計画では、すべての人が住み慣れた地域で健康で安心して生き生きと生活が送れる地域社会の創造を基本理念としております。 また、この計画によります健康萩21、保健計画でございますが、この計画におきましても生活習慣病の改善による疾病予防、健康増進につなげていく一次予防、健診等による疾病の早期発見、早期治療の二次予防に取り組み、市民の健康づくりへの取り組みを推進することとしております。 また、食育推進計画も策定したことから、当面は食と健康づくりを連携して、市民の健康増進に努めていきたいというふうに考えております。今回議員から御提言いただいたことにつきましては勉強させていただき、今後の検討課題とさせていただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(柴田保央君) 9番、中野議員。 ◆9番(中野伸君) ありがとうございました。 食と健康づくりにつきましては、萩市も食育推進に、食育推進計画に基づきまして萩市も活性化し取り組んでおられる。そして評価も高い評価をされているとまず安心したところであります。 行政団体や関係団体、民間を含め連携を密にしながら、乳幼児、児童、生徒、若者、主婦、高齢者までの幅広い中で、10年、20年先を見込んで萩市民5万3,000人が健康で豊かに過ごせるまちづくり、やがては医療費の削減につながるものであると私は信じております。 これからも市民あげて目標に向け頑張っていただきたいと思います。 なお、健康都市宣言でありますが、全国でもこれに参画してる市では特色のある取り組みを行っています。例えば千葉県の市川市では市民が納税した税金のうち1%をその地域で活動する市民のため、ボランティア団体やNPOの活動資金として支援する。1%支援事業を全国で初めてしておられます。 私が思いますけれども、萩独自の魅力ある方策を考えてこれから進めていってもらいたいと思いますが、例えば萩市が行う健康づくりの事業に年間を通じて何回参加したか、ポイント制に応じ、そうした方には萩の健康な花形として称え表彰することも変わった方法ではないかと思っております。 そのように食と健康、市民に密接な関係があります。これまで全国的に見て健康都市に参画してる都市は全国平均に比べますと要介護認定率、平均寿命、平均自立機関、介護給付費などの数値は少しずつではありますが改善されているようであります。しかし医療費の削減に結び付くような事例は、現在のところ実績としては上がっておりません。それほどまでに医療費の削減は難しい問題であり、ハードルが高いことがわかります。 山口県内のどこの自治体よりも真っ先に萩市が手を挙げ、健康都市宣言をされ、他の模範となってやがては全国の中でも萩市の名前が届かせるような、やってやれないことはないと思います。所管である保健福祉部長をはじめ、健康増進課の職員も市民のために一生懸命頑張っておられます。野村市長ならこれくらいのことができないはずがありません。一時も早くぜひ、この萩市健康都市宣言をされることを願うものであります。 それから、企業化支援事業でありますが、先ほど申しましたように、関議員もいい制度であるということであります。私もまったくそのとおりであって、拡大されてこれから萩市の活性化のためにも、大いに頑張っていただきたいと思います。 なお3番目のひまわりロードでありますが、市長はワンプロジェクトということをいつも言われますけど、これはもうワンプロジェクトではありません。ねむの里キャンプ場と昆虫王国は、ひまわりロードは。これはもう以前から密接した一つの観光地であります。これをどのように改善されるかということは私は全くわかりませんが、今のところこれをやっている以上は、トイレがないと観光客に迷惑をかけるのです。 考えてもみてください。椿の原生林だって同じ花です。ひまわりロードのひまわりも同じ花です。3ヘクタールで10万本のひまわりが咲いている。その期間たくさんの方々がおいでになる。トイレがなくて済むのでしょうか。 これはですね、私は即ここで市長に、来年度はやりましょう、補正を組んでまでやってくれとは言いませんが、来年度予算にはぜひあげるからというくらいの即答がほしいのです。これは今から職員と考えてどうのこうの言ったって、そりゃやる気がないと私は見ております。そういうことじゃなしに、本当の萩市の観光地を見たときに、萩市全体を見ていただいて、トイレがねー一つじゃねー、そりゃ今仮設のトイレを何とか言われたけどね、そんな無茶なトイレはないですよ。ずっとそれが続いているのです。夏の暑い中で仮設のトイレを使って中で用を足してもですね、これはもう汗だくでやれません。これは大きいほうのモノやったら時間がなんぼうでもかかります。そりゃ行列が20人も並んでから、はよーせーはよーせー、男ならどこでもやりますけれどもね、女の人が一番困られるのです。 これはね、ここで概ね市長が、はい来年度予算に計上します。それをぜひ言ってくださいませ。そうしないと市長も気持ちがおさまらないと思います。来年は選挙が待っております。それまでにぜひ片づけてもらわないと、心残りがするようじゃ、市長、心の健康に悪うございますので、スカッとするような答弁をいただきたい。 よろしくお願いいたします。 ○議長(柴田保央君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 食育の話はそれぞれ教育長初め、担当部長からもお話をいただきました。これは御異論はないようでありますが、今のひまわりロードの話であります。 ひまわりの開花時期は約1カ月、椿は4カ月、しかも夏場もかなりの人が行くわけであります。だからひまわりロードだけではという話で、私が今言っておりますのは、昆虫王国も含めた、伏馬山も含めた、あるいはあれだけの多くのいろんな農業の生産基地がある。そういったものが何か結びつかないと、あそこに1カ月のためにトイレをわっと、トイレと言いましても少なくとも男女合わせましたものはやっぱり数千万かかるわけですから、そういったものを投資するからには、相当の全体像ができないとなかなか難しいですなとこう言ってるわけであります。 とりあえずはどうしても来年の夏という話という話であれば、この仮設のトイレくらいはできます。 しかしその前にちゃんとそのあたりは、今までずっと観光ワンプロジェクトを今、議論をいただいておりますから、それが間に合えばちゃんと用意が出来ますけれども、予算、トイレの予算と言ってもですね、ちゃんと補助をどこかでもらっておかないとこれは大変なのです。はい、来年夏には作りますと言ったら、これは単市でやるわけです。 そういう中途半端なことはやめたいというわけですね。やるならちゃんとやろう。だから、今までずっと議論をしてきた観光ワンプロジェクトがなかなかまとまらないのですね、ほかの地域はだんだんまとまってきました。今むつみを何とかそういうふうな形で一本で、うまくこの全体像をまとめるような形をしたい。その時に今仮に作って、また作らなくちゃいけないとこういう話にはならないように、そこを言ってるだけでありますから、できるだけ急いでやればできない話ではない。 だけどせっかくやるのですから、あそこに広大な土地があって何か中途半端な販売施設がありますね。中途半端なトイレであります。こういったことではなくてちゃんとやろうじゃないか。だからひまわりのほうのその展望台、これは部分的なものでもいいだろう。だけど全体像、昆虫王国なんてのは、これは大変なアイディアなのです。中四地域でこの間四国にありましたのがなくなったそうでありますから、中四で唯一のものであります。大変なものであります。 だからこれとうまく結びつけるような方法、その途中には酪農農家もあるわけでありますから、そういったことも含めて何か考えられないか。それはぜひ中野議員いろんな意味で今、事務所の方でも考えてもらってますから、議員もぜひそういった議論の中でしっかり位置づけてほしい。 ただ単につけるかつけないかという議論をここでやってもこれはちょっとあまり高尚な議論じゃないと思うのです。やるからにはちゃんとやろう、私はやらないと言ってるわけじゃないですね。今ワンプロジェクトでせっかくここまで議論が詰まってきつつありますから、その中でやろう。なら、来年、再来年になるかとそういう話じゃないのです。だから、今、そういう脅しもかかりましたから、一生懸命やりますから、そこは全体像の中でちゃんとやりましょう。それが早くまとまれば早くできると、こういう話であります。 ○議長(柴田保央君) 中野議員の質問は終わりました。 ここで10分間休憩いたします。     午後 2時10分休憩────────────────────     午後 2時22分再開 ○議長(柴田保央君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 続いて議席番号4番、椋議員。4番、椋議員。  〔4番 椋 晶雄君登壇〕 ◆4番(椋晶雄君) 過疎問題を考える会の椋です。 だいぶ進行してまいりましてお疲れだと思いますが、後、私を含めて二人でございますので頑張っていただきたいと思います。 通告に従いまして質問をいたします。 私の質問は一つは萩市の人口の減少、これに対して、こういうことをしたらいいのじゃないかなというのが一つです。それについては、ぜひ労働人口を確保したいなと。労働人口は本人も比較的まだ若いですし、子供さん方を必ずというか、ほとんど連れておられます。したがって平均年齢が若く保てるということになります。 そういうテーマでこういう考え方もありますがいかがでしょうかというようなことを申し上げたいと思っております。 もう一つは防災の問題でございます。これは3.11からちょうど1年半。昨日11日がその応答日でありましたが、そういうこともあります。で、9月1日は関東大震災の後の防災の日ということでございますが、そういうこともありまして、防災のことをひとつ私の考えもあって質問をしたいなと思っております。 最初に萩市の人口減少を止めるための施策ということでございます。 萩市の課題の中で、人口の減少を止めるということは一つの大きなテーマであろうと考えております。この問題にはいくつかの対応が考えられますが、その中でも雇用の機会を増やして、働く人の人口を増やすことが大切ではないかなと考えております。 私ども会派の主要のテーマであります過疎高齢化の進行を防ぐためにもこのことは大事かなと考えております。 雇用の機会を増やす、そのためには先ほどからお話のありました関議員、中野議員の起業の問題も一つあります。私はちょっともう一つ観点を変えまして、雇用の機会を増やすためにどうしたらいいかということについてお話を考えを述べたいと思っております。 これはまず企業の誘致が可能であれば、一番簡単だというか、わかりやすいわけでございますが、これは市も努力をしておられますが、なかなか困難であります。そこで、雇用の機会が期待できる新しい事業を考えることにしたらどうかということでございます。今我が国で課題となっております、自然エネルギー、それから、CO2排出抑制につながる事業、こういうことをひとつ考えて、それに重点を置いた施策をお考えになってはどうかなと思いまして、提案型の質問をしたいと思います。 すでに萩市では他市に先駆けてこの問題については手を打っておられます。市民館のLED電球への切り替え、急速充電器の設置。街灯のLED化の推進。太陽光発電への取り組み。これはむつみ地域にメガソーラーを設置したり、市役所の急速充電器の上の屋根に太陽光発電のパネルを設置することにしておられます。で、市の保有車に、電気自動車2台を導入されました。等々でございます。 また最近私これは素晴らしいと思ったのがですね、田万川温泉の隣接の駐車場に、電源をコインで利用できる装置を整備されまして、RVパークとして全国の第1号の認定を受けられました。 RVと言いますのはリクリエーショナル・ベークル、リクリェーション用の車ということでございます。日本ではキャンピングカーと言った方がわかりがいいかもしれません。そういったことでございますが、そういうもののパーク。つまりそういうものをここに止めましょうという、そういうところの認定された全国で第1号でございます。これは素晴らしいことだと思っております。 このRVパークの条件は、温泉があり、道の駅とコンビニやホームセンターがあると、こういうことはもう最低の条件。つまりトイレとお風呂とが必ずあると、こういうことでございます。それに加えてここは砂浜の海岸が近うございます。それから近くにゴルフ場がありますので、条件も大変よく整っておったということもございます。 正式に認定RVパークになりますと、全国のキャンピングカーの利用者がその存在を知ることになります。車での旅行の行程の中に、そこを入れることになります。既にRVパークについての紹介がたくさんきてるようでございます。今年8月の1日当たりの件数は、70件と聞いております。8月はシーズンになりますので、少々多いのかもしれませんが、1カ月2,000件以上のアクセスがあったということでございます。 もしこれに萩地域、もしくはその周辺でもう一つこういうものができますと、観光客の誘致がもっと増加するのではないかと考えておりますし、さらにこの動きに長門市や下関市も加わって設置するということになりますと、日本海側が一層注目されまして、景色のよさもありまして、観光ルートが点ではなく線になると考えております。島根県側にも出雲、松江に向かって何カ所か設置できれば、例えば温泉津あたりの温泉と石見銀山、この辺にですね、ちょっと仮の話ですが、一つ設置できるというようなことになれば、線は長く太くなりますし、その先の鳥取県はもともと自然エネルギーには熱心な県ですし、温泉もたくさんありますので、車で日本海側を観光するための条件がさらに整いまして市外、県外からより多くの観光客を誘致できるのではないかなと考えております。 また、市外から人々を呼び込むということでは、須佐湾観光遊覧船事業、これも案外頑張っております。乗船客の実績を見ますと、県内では山陽側からのお客様が多く、県外では広島からのお客様が群を抜いて多い状況です。 今年の実績を見ますと、5月のゴールデンウィークと7月20日くらいから9月の初めの土日まで、今年の場合は2,175名の乗船がございました。そのうち市外、県外からの乗船客は、1,900名弱で、およそ全体の90%近くを占めております。 昨年同期間は全体で1,600件でございますから、今年は昨年に比べて600名近く増えてると。比率で言いますと約40%増えてるということでございます。 それからまた8月の田万川のキャンプ場、これは温泉の近くに芝生がありましてそこにテントを張ってするキャンプでございますが、これはもうすでにもう何年も続けておられます。この利用客は8月約1,000名。須佐湾遊覧船事業の乗船客は、市外からの人数で1,900人。須佐のエコロジーキャンプ場の利用者は約2,000名。それだけでも少なく見積もっても4,000名を超える市外からの来客があることになります。 この4,000名の方々が一人当たり1,000円、その目的以外にお金を使われる。例えば食事をする。何かを買物をするときにお金を使われるとすれば、田万川須佐地域で合計8月1カ月で400万円の経済効果があったということになります。 これに着目した萩阿武商工会でございますが、この機会に田万川地域と須佐地域が連携して、協力して市外からのお客様に両地域でお金を使っていただくための行動を起こし始めております。それが今お手元にお配りした両地域の地図、この資料でございます。 これは実は裏がありまして、いろんなお店のあれが書いてありますが、ちょっと資料には、お配りした資料にはそれはちょっと経費の関係でやめましたけれど、こういうものを商工会が作りました。ただ、若干まだ改良の余地がありまして、一部ちょっと間違いもあるようでありますけれども、こういうものを作って、せっかく県外、市外から来られたお客様が来られてるわけですから、こういうお客様にこの地域でしっかりお金を使っていただいて、経済効果を期待したい。それによってまた経済が活性化して雇用の機会も増える。こういうことで考えたわけでございます。 これはどういうふうに使うかと申しますと、須佐のエコロジーキャンプ場、それから須佐湾遊覧船、田万川のキャンプ場やRVパーク等々で来られた方にこの地図を説明をしながら渡します。ただ置いといて持って行ってくださいではすぐポイになりますので、説明しながら渡します。例えば、食事をされるのでしたらこういうところがありますよ。須佐では男命イカのこういうところがこういう店でやってますよと。で、田万川ではくらわんかというところが道の駅の中にありますよ。たんご亭がありますよ。イタリア料理ではミレオマーレがありますよと、こういうことをですね言いながら渡すと。仮に海が時化て須佐湾の遊覧船が出ないという時は、雨が降った日はちょっとわかりませんが、しんどいかもしれませんが、例えば田万川にはぶどうをやってますよと、ぶどう狩りができますよと。平山台では梨があります。桃があります。リンゴがあります。栗もありますよ。季節によってですね。こういうことを勧めて行ってみられたらどうですかと、こうして言いながら渡すと。 こういうことによってお客様はこういうところが食事ができるところがあるのかということになりますと、帰りに例えば広島に帰るのに、帰りに益田で食事をしようかなと思っていた人たちが、あ、この地域にも食事をするところがあるのかということであれば、食事をしてくれる可能性があります。 遊覧船の乗船客のアンケートでも、スタッフガイドの対応がよかったという記載が比較的多ございました。私もガイドの末席をけがして何回かやりましたけれども、非常にアンケートを見ますと、ガイドやスタッフの対応がよかったよと書いてくれるお客さんは大概一番いいところにマルをしてくれます。そんなもんなのですね。人間というのは。と思います。 そういうことでそういう要するにそのサービス、ソフト、その辺を大事にしていけばリピーターも増えるのではないかなと考えました。だからこのやり方はこれは商工会が作ったのですけれども、非常にいいのではないかと考えております。 さて、RVパークの電源の設置の問題の件に戻りますけれども、この電源の設置は全国の高速道路のサービスエリアにぜひ置くべきだと前から考えておりました。高速道路を利用している長距離トラックは、サービスエリアを利用して夜間仮眠いたします。その間エンジンを回してエアコンを動かします。特に夏や冬はエアコンがないと眠れません。そのとき膨大なCO2を排出しております。 コイン式の電源が利用でき、領収書が発行されれば、長距離輸送の事業者や運転手は電源を利用すると思います。また、その電源から充電もできれば、電気自動車のインフラとしても利用の道が開けます。そうすればかなりの雇用が期待できる事業になると思います。 その発想もあって、田万川のRVパークは整備していただきました。これにより機械の生産、それから設置、観光客の増加などによる経済効果、こういうもので雇用の機会が増えることが期待されるということを考えております。 これは自然エネルギーやCO2排出抑制に関連した新しい事業の一つの事例でございますが、我が国は、新しい発想や技術やサービスで勝負していかなければなりませんし、CO2排出抑制は何よりも最近の猛暑やゲリラ豪雨、南極や北極の氷の面積が最小になったとのニュースを見ますと、緊急の課題であると思います。 最近須佐湾遊覧船の乗降場所でもあります旧須佐魚市場近くで驚いたことがございます。海水が岸壁すれすれまで上がってきてるのです。その日は大潮だったのですけれども、従来こんな状況は記憶にありません。もう少ししますと、沿岸は少しずつですね、どの沿岸も工事が必要になるくらいな状況になってくる可能性があります。 ある農家の方は、海に近い方なんですけれども、田んぼに塩が上がってくるから最近。こんなことをおっしゃってました。したがってこのCO2の排出抑制というのは、今は原発の問題がありましてそれがあまりにも大きいので、ちょっと後ろに追いやられていますが、なくなったわけではないと思います。いずれ全地球的な課題としてクローズアップされるでしょう。 そこでわが萩市は、雇用の機会を増やすために、近い将来に取り組むことになる新しい事業を見据えて、それらを先取りすることを考えた施策をぜひ打ち出し、支援していただきたいと考えております。市長のお考えをお尋ねいたします。 これが最初のテーマでございます。 それから次は防災への対応でございます。 皆様御存じのようにあの3.11から1年半が経ち、まだ34万人を超える人が仮設住宅で生活をされております。被災地の復興はこれからという状態でございます。9月1日は防災の日。8月30日から9月5日は防災週間でございました。また、消防の操法大会もこの時期に行われます。また、9月30日には、萩市総合防災訓練が行われます。9月は防災について考える時期と言えるかと思います。 9月1日を中心に特にNHKでは防災に関する番組をたくさん放映しておられました。その番組を見ますと、釜石の奇跡に代表される日ごろの訓練が大切なこと、被災地の住民が自分で考え最善と思う行動をとることの大切さを確認させられるものでした。 3月の定例会の一般質問で私は地域の自主防災組織を紹介しまして、自分たちで実際に歩いて点検をする。確認をする。そして対応を決めていく。つまり自助が大切なことを申しました。 私の経験した阪神淡路大震災の時も、倒壊した家屋の中から、人々を救助したのはほとんどが近所の人たちでした。また災害は津波だけではありません。地震によって発生する火災。家屋の倒壊についても対応を考えておく必要があります。 執行部におかれましては市の全域にこれらの災害に備える集落単位の防災組織を広げる努力をぜひお願いしたいと思います。 さらに学校などの公共施設の耐震化をなるべく早く進める必要があります。既に計画を立てて耐震化を実施しておられることは承知しております。ぜひこれは優先して進めていただくように期待いたします。 最近のニュースで、萩警察署が万一の事態が発生した場合、高台にあるホテル、萩本陣だろうと思いますが、ここに機能を移す契約をされたと報道されました。これも一つの対策と思いますが、市としても本庁や総合事務所、出張所、その他市の管轄する施設について、何らかの対策を考えておられるのでしょうか。防災については市および市民が協力して、それぞれの立場で備えることが必要と考えます。防災への対応について、市長のお考えを改めてお尋ねいたします。 以上2点でございます。これで最初の質問を終わります。 ○議長(柴田保央君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 椋議員から具体的な提案も含めて御質問をいただきました。まず最初の人口減少を止めるための施策ということで今RVのこの駐車場の関係を含めてお話をいただいたわけであります。 今、雇用の機会を増やす、そういった中でCO2抑制の関係で具体的な提案をいただいたわけであります。 まずRVパークということで全国初の第一号の認定を受けましたので、そこについてこの本当にこれは私も全国の会長に東京で何回か会いましたが、一番の根底はまさに須佐の事業者の方々にあるわけでありまして、この電源のコインによります装置、これはRVパークで実は4台設置をしたのでありますが、2台はこのRV協会、2台はこの道の駅の田万川のほうのこの趣旨で行われたものであります。 しかしその機械が実は須佐でも作られたということは実は知りませんでした。はじめのころ。まさにこういった機械を作りうる製作能力をお持ちであるわけでありまして、それがあそこのRVの端緒になったということ。そしてまた利用される方の中に地元の方がいらっしゃったということであります。こういったコイン型の電源装置が具体的に地元の事業者でできるということ自身大変なものだと思いました。 こういうふうなことをこれだけの企画あるいは製造能力をお持ちであるということ、そしてそれが今もう一つ最後のほうのこの大型トラックの休憩にこういったものが使えるとこういう話であります。 そういうふうなことも実はそういった需要が展開できる、そういった企業の力が日本海側にもあるということでありますから、これは大変なことだと思いました。 まずRV車の話は今るる御説明がありました。実は日本はまだRVの本格的な時代を迎えておりません。アメリカはもう大体半世紀前から、大体7月になりますと一斉にRV車、すなわちキャンピングカーが動き出します。子供を連れて、家族を連れて、まさに本当に全米動きに回るわけです。こういう慣行と言うか、要するに欧州でも要するに夏休みというのは一月単位だというふうに言われますが、アメリカもなかなか大変なものでありまして、家族を連れてまさに動き始めるんでありまして、まあ、アメリカはもともとそういう移動が大好きな国民でありますけれども、そういった時に大型RV車でどこもかしこもいっぱいになるんですね。これを見て本当に驚きました。 しかし日本ではなかなかそういったものがまだまだ、時々小型のRV車ありますけれども、本格稼働はしてないわけでありますから、恐らく今後団塊の世代がそういった動きに入っていくのかなという思いを持っております。 したがって今回RV協会という一つの協会があって、ほとんど扱っている自動車はRV車は海外のものが中心でありますが、もちろんトヨタのものもございましたけれども、海外のものがかなりのウェートがございました。そういったところが今須佐のRVパークにどっと来ているわけでありますから、想像を絶する世界であります。私どもそういう発想はできなかった。残念ながら。言われて初めて気が付きました。 そして何を言われるかというと、温泉もしくはお風呂が活用できること。今おっしゃったとおりショッピング、そしてトイレです。RV車はいろんな形でトイレを持っておりますが、トイレを自動的に吸引してくれる。あるいはカセットで運べる。こういったような両方いろんな形がありますけれども、そういった処理ができることとかですね、諸々ありますが、田万川の場合はゴルフ場と海水浴場とキャンプ場とこういったものがついてるわけです。 こういう恵まれたところは全国でも珍しいといわれてお褒めをいただきましたが、願うべくは今おっしゃったように、萩の周辺で、萩も含めてですね、周辺も含めて、もう一、二カ所これができるとかなり変わってくるだろう。1カ所だけではなかなか使い勝手が悪い。おっしゃるように松江、出雲、あの方面ともう一つは下関方面。そして萩にももう一、二カ所。 今、想定していますのは例えば菊ケ浜と思いますけれども、ここはなかなか場所が選定がしにくい。トイレもあるいは温泉もあります。ショッピングもまあまあ量販店がありますからそういったことで可能だと思いますし、もう一つは川上のあの温泉のそば。これもあります。 いずれにいたしましても今担当者が検討をしておりますので、必ずや第2号は萩の市内で実現できるようにと思っておりますけれども、他地もいろいろ計画があるようでありますので、この2号もできるだけ早く実現できるように考えております。もちろんその時は須佐の事業者の施策によりますこのコイン型の充電器、こういったものが使えるように考えていきたいと思います。 こういうふうな一つの我々が見込んでおらなかった、大変なこの一つの新しいタイプの観光ですね、これは明らかに観光でありますから、しかもそれは1日だけではなくてそこに1週間滞在をするという、こういう方が多いようでありますから、旅館、ホテルはこれはあまりいい顔はしませんけれども、少なくともこの観光の一形態であるということは間違いないわけです。こういった時代の新しい要求と言いますか、需要、こういったものにも応えられるような観光地であるべきだろうとこういうふうに思います。 今回は本当にこの田万川の方、須佐の方に大変実はこのRVのことでお世話になりました。すごい底力お持ちだというふうに思ったわけであります。どうかこれがさらに拡大していくことを願うものであります。 そして、今お話がありましたこのトラック等の大型車両にこれができないか、確かにCO2の排出という観点で、このドライバーが休息をされる、この時には必ず夏の暑いときはクーラーを使われる。冬の寒いときは暖房を使う。こういったことであります。こういったことで実はこの全国そういうふうな動きがございまして、いろいろ試行をやられたそうでありますが、これが実はなかなか実現が難しかった。一応セットしましたけれども、その車外にクーラーを取り付けなければならない。これが大体50万近くかかる。こういうふうなことで、なかなか事業者が乗らなかった。だからコインの充電器は作ったけれども、要は問題はCO2の問題意識が希薄であったとこういうことであります。だから今から今まさに電力のほうが中心に動いていますけれども、CO2の問題はいずれ出てきますし、あの大型車両が本当にエンジンをつけたままで排気ガスを出すということはこれは大変な話なのです。本当は。 だからそういったことを全国のそういうトラック事業者にちゃんと理解をさせて、そしてCO2対策だと、これが国の施策だということになればそこで初めて具体的になる。今はちょっとまだ中途半端だそうでありまして、そういうふうなことで各地で主要なサービスエリア等でやってみたけれども、実はなかなかその車の車外にこの電気のクーラーつけているトラックがなかなかないとこういう話でありますからこれからだと、まさにこれからだ。 あんな大型車両が、エンジンをふかしますと1回にどのくらいのガスを排出するか、こういうことでありますから、そういうふうなことは一つの可能性として今おっしゃるとおり、今後CO2の抑制ということの観点から言いましても、これは一つの新しい道だろうと思います。どういうふうな形で萩が貢献できるかちょっと考えてみたいと思います。 それから、今このお話いろいろありました、この須佐、田万川の新しい一つの観光ルートマップみたいなのをお作りになったんであります。須佐の観光に当たりまして、須佐湾の遊覧船は大変なアイディアでありますし、多くのボランティアの皆さんが参画をされています。議員自身もこのガイドとして参画をいただいてると、こういう話であります。 とにかくホルンフェルスをはじめ、須佐湾のあの景観は、かつて高島北海が何とかこれを売り出そうとしたわけでありますから、この素材としては素晴らしいものというのは昔、歴史的に見ましてももうあれが100年くらいになるわけですね。100年くらい前にちゃんとそういったことの須佐湾のこの素材としての素晴らしさ、自然景観の素晴らしさ、こういったものを見通した人がいたわけでありますから、今それが生かされないはずはないと、こういうふうに思います。 いろんな形でその須佐湾のこの遊覧船と、もう一つは小川の果樹園ととかですね、色々なものが結びつかないのかとですね、だからそういうふうな今マップを作られた。こういった発想を今までしなかったのですね。みんな石川農園に行く人もいるし、平山台に行って梨園に行く人もいるし、あるいはこの観光農園になっていないけれども、できたものを買いたいと思う人はたくさんいらっしゃるわけであります。 今、共同出荷ということでなかなかそこであまり直販のという話がないのでありますが、リンゴはかなり直販をされておりますから、そういった意味ではいろいろな工夫ができるのではないかと、こういうふうに思います。 道の駅、そして直接の小川の各果樹園、そして、須佐湾。これは季節性のものがあるかもしれませんが、そしてもう一つは、ジオパーク的な一つの要素として、今一生懸命やられておりますあの龍の形でわっと火山が流れたという、その一つの自然関係の文化財みたいなものでありますから、そういったものも含めてですね、何かそれらを結び付けるコーディネーターが必要だろうとそういうふうなことを。 だから、ある意味では可能性はかなりあるわけであります。そして実は萩石見空港がありますが、石見空港へ団体で行くときに、須佐の男命イカを食するというこういうコースもできてるわけでありますから、こういうのも意外と今深く浸透しております。 こういうふうなことを含めて、ワンプロジェクトの須佐田万川版というものをぜひこの一つずつ、一挙にはなかなかできないかもしれませんが、着実に一つずつ成果を積み上げていく形で頑張っていただきたいと思います。 今のこのCO2対策の話は、私どもが何ができるかという観点で勉強をいたしますのですみませんが、またいろいろ提案をいただきますればと思います。 新しい一つの風だというふうに理解をしているところであります。 そして次に防災の関係であります。実はこの防災の関係も須佐、田万川は、昭和58年のあの集中豪雨のいろんな歴史的な経緯から、毎年実は防災訓練をされています。これは毎年こういう形でずっと継続されてやられてるのは、須佐、田万川だけであります。そういった意味では我々も学ぶところはたくさんあります。今年はこの防災関係ということで、潟港を中心にいたしまして防災訓練を行いますが、須佐、田万川のいろんな事例も参考にしながら今考えてるところであります。 今具体的にお話がありましたのは、釜石の奇跡を例に出し、自助が大切なのだとこういうふうなこと。実際問題にして具体的に災害が起こった時に救助をいただきます。いろんな意味で支援をいただくものは近所の方だと、こういったこともまさにそのとおりでありまして、そういうふうな中で集落単位の防災組織をしっかりさせること。これは自主防災組織、今それぞれのところで頑張っていただいておりますが、それぞれの町内がしっかりそういった防災認識を持ち、このいったん事あれば自分たちがその地域を守るという、まさにこれは消防団の意識と全く一緒なわけであります。消防団がそういう自主防災組織の中心になっていく、こういったような考え方もあろうかと思いますが、集落単位の防災組織をしっかり立てるということは、全く同感であります。 実際問題にして今、今回の3.11で一番これがはっきり示された。こういったこと。そして、自主防災組織たるそのある意味では消防団のみなさんの被害が一番多かったのも事実であります。これは水門にあるいは逃げ遅れた人を救済に、そういった役割を担ったのが実は消防団の団員だったのですね。 254名ですか、大変な犠牲者を出しました。消防職員よりもはるかに犠牲者が多かったのは、まさにその地のその地の具体的な防災関係の役割が明確であった。そのための犠牲者であろうと、こういうふうに思います。 そういうふうなことも含めて、この集落単位の防災関係、これは御指摘のとおり今から頑張っていかねばならないと思います。 そして、今御指摘ございました学校関係のこの耐震化であります。とにかく公共施設の中で、学校だけは最優先で頑張ろう、萩は実は地震がないということで自信を持っておりましたから、あまり学校関係の防災関係、要するに耐震化の率が非常に県内においても、全国でも非常に低いと言われてきました。しかしそんなことは自慢にも何にもなりません。だから27年までに全校舎、全アリーナ、体育館、こういったものをとにかく避難場所としてあるところを優先し、今頑張っているわけであります。 このためにかなりの財政投入をいたしますので、若干この遅れが出るとこも出てきますが、そこはお許しをいただきたいと思います。この最優先にするということで決めておりますので、公共施設はいろんなものがありますけれども、こういったこともあわせてやらなければならないわけでありますが、とにかくこの義務教育の学童、生徒が学ぶところ、これを最優先しようということであります。 そしてこの警察署の関係でお話がありました。万が一の時は警察、萩警察署は、少なくとも10メートル以上の標高があります萩本陣にということでありますが、市役所はどうなのか、対策本部はどうなのかという御質問であります。 本来は市役所は本庁でということでありますが、本庁で対応ができない場合は、実は消防の庁舎、そして最後はあのタワーにということになることはないと思いますが、消防の方にです。しかし難点がございまして、消防のあそこの建物のところは萩市でもいわゆる0メートルなのですね。で、あそこの前を実は大雨が降った時は通るのは大変なのでありまして、平成11年のあの集中豪雨の時、あの前を自分運転しましたが、通れるかどうか、ぎりぎりでありまして、途中でエンコするのじゃないかという気持ちもありましたが、何とかエンコせずに市役所に到達ができました。 そういうふうな難点もございます。いろんな形でこういったことも考えていかなければならないのですが、警察署は非常に大胆に、萩本陣と契約を結ばれる。こういう大胆な発想を、私どもはあまり思いもつかない方策でありましたが、とりあえず消防、あるいはとりあえずここの知恵ということでありますが、そういう場所にちゃんと通信機能を持たせなければということで、消防のほうはちゃんと通信機能はございますし、そういったようなことで、本部をそちらに移すことも考えては一応います。 なおこれについては今後まだもう少しいい案があればそれに採択をしたいと思いますが、ただ、色々な通信機能とかいろいろな問題がありますので、早めに手当てをしなければならないわけであります。 とにかく今御指摘ございましたように、それぞれの総合事務所、出張所、そういったことについては、どこで、そこで本当にいろんな防災関係の指揮が取れればいいのでありますが、危ないところはその代替的な場所も考えていかなければならない。こういうふうに思います。 しかし具体的に今つめたものはございません。いずれにいたしましても、この防災、私どもは、我が国におきましても非常に地震も津波もない、安全なところだとこういうふうなことで今一生懸命企業誘致の看板にしておりますけれども、そうは言っても万が一のこと、このそういった災害に対応するような準備はしていかなければならないわけであります。しっかり考え方もまとめながら頑張っていきたいと思いますので、また具体的な御提案がありまりたらよろしくお願いたします。 RV車等いろんな意味で、新しいこの時代を先取りしたような発想がなかなか私どもではできないものでありますから、そういった民間の事業者の方や議員のみなさんでもそういうふうな形で、御提案をいただければぜひよろしくお願いしたいと思います。 フィージブル実行可能なものはとにかく何でも手掛けていこう、こういう気概でおりますのでよろしくお願いします。 以上であります。 ○議長(柴田保央君) 4番、椋議員。 ◆4番(椋晶雄君) 御答弁ありがとうございました。ぜひ前向きなお取り組みを期待しております。 御答弁はいりません。ありがとうございました。 ○議長(柴田保央君) 椋議員の質問は終わりました。 ここで10分間休憩をいたします。     午後 3時02分休憩────────────────────     午後 3時14分再開 ○議長(柴田保央君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 続いて、議席番号3番、西中議員。3番、西中議員。  〔3番 西中 忍君登壇〕 ◆3番(西中忍君) 過疎問題を考える会の西中忍です。 本9月定例会では、これまで14人の議員の方々が登壇され、さまざまな視点から一般質問を行われましたが、私が最後の質問者となりました。市長初め、執行部の方々や、議員の皆様には、大変お疲れのことと思いますが、もう少しおつき合いをいただけたらと思います。 さて、きょうも外はかなり暑くなっているようですようですが、今年は35度を超えるような大変な暑い日が続く、まさに酷暑の夏となりました。しかし近ごろは、朝晩を中心に過ごしやすくなり、秋の訪れを肌で感じることができるようになってきました。このように、本格的な暑さが過ぎ、涼しくなってくる季節の変わり目に、夏バテの症状が出るというふうに言われておりますので、市民の皆様方を初め、議場におられる皆様方には、体調に十分気をつけていただきたいというふうに思っております。 それでは通告に従い質問を始めたいと思いますが、今回もこれまでの質問と同様に、日ごろの生活の中で感じる疑問や、市民の皆様の声をお伝えし、そのことに対する市長の考えなどをお聞きしていきたいと思っております。また、先ほどお話したように、私が9月定例会の一般質問、最後の質問者となります。終わりよければすべてよしという言葉もありますので、元気に質問を行い、本定例会の一般質問を締めくくりたいと思います。 今回は、萩市が平成20年に制定し、現在運用している屋外広告物等に関する条例について、いくつか質問をさせていただくとともに、屋外広告物等に関する市長の御認識などをお聞きしながら、少し議論ができればと思っております。 実は、私がこの条例を知ったのは、平成22年に行った私自身の選挙に伴う後援会の看板製作のときでしたが、平成20年の制定から、約4年がたった現在でも、どうしてコンビニの看板があんなに低いのか、ぶつかりそうだとか、どうして赤でなく茶色なのか、暗く感じるなどの声を聞くことがあるように、市民の皆様が、この条例を十分に理解していないのではないかと感じることがよくあります。 それと同時に、私自身がこの条例が制定された平成20年当時、議員ではなく、議会での議論に参加していなかったこともあり、制定の経緯についても、十分理解しておりません。 そこで最初に、この条例を制定した当時、どのような問題があってこの条例を制定することになったのか、その経緯と、条例の内容について、簡単に御説明いただけたらと思います。また、この条例制定で、どのような効果があったのか、あわせてお尋ねをします。 さらに、この条例を運用する中で、何か問題点等があったのであれば、そのことについてもお聞きしたいと思います。 もう1点。この条例の運用状況についてお尋ねします。 この条例の、確か第19条と第34条だったと思いますが、除去命令を出せることや、50万円、30万円、20万円、それぞれ以下の罰金を科すといった、罰則が規定されています。そこで、現在まで違反広告物に対し、このような対応をとったことがあるのか、このことについてもお聞きしたいと思います。 次に、市長の基本的な認識について、いくつかお尋ねしたいと思います。 まず1点目は、屋外広告物、これは簡単に言うと、屋外看板のことだろう思うんですが、この看板を設置する目的についてお聞きしたいと思います。 私は、事業者が看板を設置する目的は、たくさんある事業所や店の中で、自分のところをしっかり目立たせ、消費者にアピールし、集客を促す、このことだろうと思います。そのために、それぞれの事業所や店が、デザインや色について、知恵を絞り、工夫をしながら設置していると思っていますが、市長はこの件について、どのようにお考えなのかお尋ねします。 2点目は、屋外看板の設置状況についてお聞きします。 私は、先ほどお話した後援会の看板製作に当たり、色や設置場所について、細かな規制があるということを、担当課より丁寧に教えていただき、自身の後援会看板の色についても、一部変更したという経験をしました。ですから、この屋外看板の件について、個人的に関心を持っております。ですから、市内の屋外看板の設置状況について、意識しながら見ている。そういった面もあります。これは、私が今現状で知る限りの条例の内容、これを基準にした認識ですが、萩市の現状は、しっかりと条例を守り、看板を設置している業者と、そうでない業者が混在しているというふうに感じています。 そこで市長は、市内の屋外看板の設置状況について、どのように感じておられるのか、本条例が十分に守られていると思っておられるのか、それとも不十分だと思っておられるのか、そのあたりをお尋ねします。 以上、条例制定の経緯や効果、屋外広告物設置の状況、あわせて屋外広告物に関する市長の御認識についてお尋ねし、第1質問を終わります。 私は、この一般質問が、我々議員と市長の弁論大会のような場ではなく、市民の皆様方にわかりやすい議論をする場になることを目指していますので、できるだけ短く、要点を押さえ、簡潔な御答弁をいただきますようお願い申し上げます。 ○議長(柴田保央君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 西中議員から、この屋外広告物、とにかくこの萩市の持ってる条例について、いろんな観点から、今、お尋ねをいただきました。 まあそもそも、なぜ屋外この広告物の条例を、この萩市がやるようになったのか。本来、屋外広告物の条例制定権は県にありました。市には基本的にはなかったんであります。なかったんでありますから、まあ要するに県がどの程度やるか、熱心にやるやらないか、それによって、まあ俄然その都市間の差が出てきました。 まあ例えば屋外広告物、それについては、県の場合はこのいろんな意味で、二つの今、屋外広告物は、二つ、一般広告物と自家用の広告物と二つに分かれますが、自家用広告物については、一切何ら規制がなかったんです。どこでも、どんな大きさでも、色彩、大きさ、長さ、何でも設置できる。まあそして、一般広告物を禁止する区域はかくかくしかじかとこういうふうに規制がございました。 まあそしてまた、そういう規制を持ちながらも、県は執行をほとんどやっておりません。違反広告物であろうが、それを取り締まるとか、撤去させるとか、そういうことをしなかったんですね。で、どうして萩市がそういうふうな形で、この権限を移譲を受けて、萩市が条例を持つようになったのか。これは、そのまさに、20年の至りますときに、いろんな形で議論を、また御説明を申し上げてきたところであります。 そもそも我が国におきましては、景観に対する法律がなかったんですね。こんな国は日本だけであります。そもそも、このイギリス、西欧諸国におきましては、景観というものについて非常に大事にしてるんですね。で、明治政府、明治下におきましては、例えば丸の内あたりは、大変な規制になっておりました。だから丸の内のこの関係は、建物の高さとか色とか、こういったものがそろってたんですね。これは、むしろ都市計画法等の法律によるものでありますが、今、あの皇居の近くの、例えば丸の内側、見てください。建物の色、形、高さ、まちまちであります。まあこのあたりは、まあ何をか言わんでありますが。 この一般的に、今回、例えばロンドンオリンピックで、自転車ロードレース、あるいはマラソン、ロンドンシティのですね、まさに金融街も含めて走っておりました。どこ見ても、あのけばな広告はありません。歴史的な遺産が、ちゃんとですね、守られてます。フランスに行きましても、ちゃんと区域を設定して、セーヌ川の河畔、これは見事にですね、昔の歴史的な遺産を守り、変な広告は一切認めておりません。新しい都市は、このフランスの近くのところに、新しいビルはもちろん、そういう世界はつくっております。あんな変な広告をですね、やってるこのところというのは、まあラスベガスのああいったところとかですね、本当にダウンタウンの、本当にっていうところに限定をされてるわけですね。我が国は、渋谷に行っても、新宿に行っても、まあ高層街は別ですが、まあ窓枠広告から何からですね、まあけばな広告で、まあこの美しい日本と言われても、全然イメージが違う。まあ観光客から非難ごうごうでありました。 そこで、このずっと美しい国づくりという、一つの大きなテーマ設定をいたしまして、実は平成15年から16年にかけて、まず15年7月に、美しい国づくり制作大綱というのができました。そして同じ7月に、観光立国行動計画、むしろこの観光にイメージがあったんですね。日本は昔、非常にこの木造建築が美しくてっていうような、まあ明治、大正、昭和の初期のですね、そういったイメージが海外にはしみついておりますが、実際日本に来てみたら、まあその景観なんて何にもないよって、こういうふうな評価になってしまいました。それで、今のその観光関係から出発したんでありますが。 今度は16年、景観緑三法っていうのが公布されました。これはまさに、小泉内閣が命運をかけてやったんですね。かなりいろんな議論がありましたが、景観法とその景観法の法律の整備のためのいろんな法律。景観法は当然、都市計画法、建築基準法、屋外広告法、いろんなものに抵触をしますが、それの調整に係る整備の法律。そしていま一つ、3番目には、都市緑化保全法というものをつくりました。 まあこういうふうな三本になっていますが、その中の中核をなすのが、景観法であったわけであります。景観法は、これによりまして、初めて日本は景観を守ることを、国がそこの法で明定をしたわけであります。 まあ、もちろんこの萩は、その平成16年以前から、伝建地区やこの歴史的な風致、いろんなものを守る条例をつくっております。これは法律はありませんでしたが、いろんな意味でこの歴史的に、平成2年には萩市都市景観条例をつくっています。平成8年にはそれを改正いたしまして、広告物の関係、特に大型のものについては、届け出の義務を課しました。そして指導基準は、平成8年度に都市景観基本計画で定めて、そのずっとそれを施行してきたわけであります。 そして、まあそういう中で、この景観法ができまして、その景観法の中で、実はこの景観行政団体になれば、この屋外広告物の条例につきましては、この県の本来権限事項でありますが、その景観行政団体のこの指定を受け、そして所要の手続きを経ますれば、ちゃんとその条例の主体と成り得ると。これは、今、県内におきましては、下関と萩だけでありますが、下関はこれは特例市でありますから、まあこういう小さなまちで、この景観行政団体になり、そして条例のこの分権を受けたのは、実は萩だけであります。まさに中国地方第1号として、この行政、そういった指定を受けたわけであります。 そして具体的には、この景観条例に従いましていろいろありましたが、あわせてその屋外広告物の関係の条例、景観条例とともに、このやったわけであります。景観の方は、どういうことかと言いますと、例えばこの三角州内、川内については、建物の高さの制限、建物の色、形状、こういったものについては、かなり厳しい制限を課しております。そして、この広告物の関係については、新たにその条例をこのつくったわけでありますが、その条例の内容は、後ほど申し上げますけれども。 今までその、当初いろんな形で、摩擦現象が起こったのは、いわゆるその広告の関係で、県条例の時代に、まさにもうその違反であったもの、それの撤去をいろいろ手続きをした。まあそういった関係で、割と摩擦現象が起こりました。これは、県条例の時代でも違反だったんですね。まあそういったようなもの。 まあそれで、新たにこの条例を制定をしたわけであります。例えば新たに言いますと、その屋内広告物、建物の窓ガラスの内側につくって、外側に向けて貼るものも、一応規制の対象にしています。もちろんちゃんと手続きをすれば、了解をされるものもあります。 萩市域一つは、この自家用広告物、一般広告物に分けました。自家用広告物というのは、自分の工場とか、自分の会社のところ、そのところにこのある広告物。そして一般広告物は、そういった自社から、あるいは自分の建物から離れているところの広告物。そういったものについて、基準に適合し、この許可を得なければ設置、許可を得れば設置できる許可区域と、禁止区域とに分けました。そして、何でも自由に設置できるような区域はなくしております。許可区域、まあそして禁止区域に分けたわけであります。禁止区域はかなり厳しいものでありますが、許可基準といたしまして、この自家用広告物の両方、一般広告物と自家用広告物と、両方に適用する共通基準も設けております。 これは一つずつ話しますと大変長くなりますが、許可区域は七つの地域に分けて、それぞれの地域におきまして、種類とか、高さとか、面積とか、色とか、個数とか、形態を、このそれぞれ分けてる。したがって、まあ商業地域とか、具体的に事業をなさっていらっしゃるところは、少しこの広告の看板も大き目にとか、いろんな形でですね、緩和をされております。まあそれは、それぞれの地域、七つの地域に応じた形になっております。 まあ禁止区域は、例えば伝建地区ですね、伝統的建造物保存地区、史跡、こういったところとか、歴史的景観保存地区とか、都市公園とか、まあいろんなこと、こうずっと検見しておりますが、それぞれについて、この広告物の種類別に、高さ、面積、色彩、個数、形態、こういったものについて基準を定めています。これも禁止区域、もうできないっていうわけじゃないんですね。原則はできないけれども、こういうふうな基準を満たせればできる。こういう話であります。 こういうふうな形で、るるこう膨大な、これ簡単にまとめたのが、この広告屋外物の手引きっていうのがあります。これを皆、事業者の方にお配りをしております。 まあそういうようなことで、まあこれは、今までとかなり厳しい規制になりましたので、議員御指摘のように、まあかなりそのときには、摩擦現象が起こりました。起こりましたが、初めはいろいろこのお話がありましたけれども、今時点では係の皆さんに、少なくとも納得をいただいた方がふえてきております。 とにかく、この条例施行後、これは20年10月でありますが、この1,050件のまあ許可を行ってきました。これは3月末現在まででありますが。そして485件の審査基準に適合したものがこのございましたが、そういったもので、残る、例えばその565件、これは特別許可既存不適格。要するに、この更新のときには、これは改める。だから今、議員がおっしゃったように、不適格のものがかなりあるじゃないか。これは既存不適格なんですが、既存でもう既にあるものなんですね。例えばあそこに、量販店の屋根の上に大きいものがあります。ああいうものはもう本来認められないんですが、まあ設置されたその経過措置みたいなもんで、それは認めているわけであります。しかし今後、それを更新をしようとするときはできない。こういう話であります。 まあこういうようなことで、だからいろんなものが混じっております。何とかっていう服の、洋服の大きな看板ありますね。ああいうのは本来、絶対ありえないんですが、これは既に既得権みたいなもので、既存不適格なんですね。まあそういうふうなことで、今、やってるわけです。 この条例制定前でもですね、かなりいろんな形で争ってきております。協力を要請してます。それは大体、要請に従ってもらっています。消費者金融の赤と白の、これを白と赤に逆にしてもらうとかですね、いろんな工夫はしてもらっていってます。それはお話をして、これはかなり難航したものもありますが、条例の制定前におきましても、いろんな意味で協力をいただいております。 そしてまあ、私どもでも、このやはりこのいろんな意味で改めるべきもの、まあこういったものも若干この手直しをしながらですね、この話を進めてきております。 問題点はないかとこういうふうにおっしゃっておりますが、まあその審査基準に、その前に審査基準によりまして、変更をお願いして、まあ快くか、快くないかはまあ別にいたしまして、ちゃんと応ぜられたものは、例えばこの量販店の、この建物の色。まあこれを基本的に原色を、今おっしゃったように、シティブラウン的なものにしてもらうとか、この衣料品店の関係でありますが、地色と文字の色を反転をさせていただいとか、この仏具関係では、この壁面のこの建物壁面の高さに、建物の建上広告があります。これは全部抑制をしておりますから。今、そういうその、コンビニの建物に付随いたします建上広告等が頭に当たるとこういう話がありましたが、これは皆、低く制限をしております。これはちゃんとしたがっていただいております。まあこういうふうなことで、それでファミレスって言いますか、そのファミリーレストランでも、その建上広告、高さもそろえていただいてますし、特にあの、ホームセンター等の赤の彩度、これは下げていただいてます。赤色の彩度ですね。まあいろんな形で、ちゃんとあの皆、従っていただいてます。 問題点として何かって言うと、この使用できる色彩の幅が広くかったものが狭くなる。だから、他の店と同じような看板になるとこういうふうなところもございました。あるいは、コーポレートカラーというのは、企業イメージがあるんだ。それを変えることはできないとか、いろんな議論がありました。まあしかし、それも大体この従っていただいているわけであります。 まあそういうようなことで、もろもろのことがありまして、しかも既存不適格であるけれども、まあ今までの経緯、あの、とにかく次の建て直しのときには、直していただきますとこういうことで、今、経過的な措置がとられております。 まあこういうことでありますと、何か非常に強権的なように聞こえますが、例えば萩と、例えば東部にあります隣の市ですね。隣の市の191号、ざっときますと、看板のぶあーっとなってるところありますね。あれを見た人と、そして例えば山口の宮野のところへ行きましても、同じようにわーっと看板があります。萩に入りますとそういうものはありません。これは観光客など、萩に訪れる方にとっては脅威であります。まさにここまでこういうふうな形、この看板、規制をされているとすぐわかるわけですね。 まあそういうようなことを、今、私どもは日本のいわゆる都市の、まあ一つの代表的な例としてですね、まあ海外にもこの旨を訴えてますね。東京だけで見ると、大変なこの惨憺たるこの景観でありますが、この山口県の萩に来れば、ちゃんとした景観が保たれているということ。皆さん、江戸時代のいろんな地図、まあモノクロしかわからないんでしょうけども、モノトーンであります。完全にモノトーンですね。モノトーンで過ごしています。これは、すごい美的なセンスと言いますか、都市計画だと思います。 ええ、それぞれの事業者にとってみれば、広告の意味は何かっていうお尋ねがありました。これは、事業を、商品の広告をするということは、事業を成功する上で大事なことであります。我々は広告を禁止してるわけでは決してありません。それについては、それぞれ彩度とか、大きさとか、それをこのお願いしてるわけであります。 韓国で新羅1,000年の都に、慶州に行かれますと、慶州のある一定地域は、一切を広告を認めておりません。一切。それは入口のところに、こういう布の横断幕をして、そこで全部済ますんですね。まあこれは軍事国家だと言われればそうかもしれません。命令一下で何でもできる韓国。まあそれは、韓国民にとって、新羅1,000年の都は、こんなに整然としてきれいなんだ。これが韓国民の実は誇りであります。シンガポールもしかりです。あのビル街にあっても、ずっとですね、かなり規制をかけています。 まあそういうようなこと、我が国におきましては、余りにも江戸時代、ずっと明治からきた日本の美しさっていうものが、この商業主義のもとにですね、いかにもこのめちゃくちゃなこの状況になってる。景観を考えるものがいない。景観を所管する法律がない。こういう無様なことになりました。こういったようなことを、まあ萩が率先垂範、まあやってるわけであります。 平成16年、この日比谷公会堂で、小泉純一郎総理大臣のもとで、初めて景観のですね、こういった話のシンポジウムがありました。萩は選ばれて、そこのパネラーになったんですね。決してそういうことを目的にしてるわけじゃありません。 あの、あくまでも萩が持っている文化財、いろんなまちじゅう博物館、いろんな文化財、遺産が、まあ隣のまっかっかな広告で壊れることのないように、そういう一つのもの、まちづくりの一つの大きな、一つのルールにしているわけであります。これは議会にも、この御了解をいただいて、そういうふうな形でやってきてるわけであります。決して広告自体を否定するものでもありませんし、現にその地域別に、かなり詳細なこの区分をしております。 そのあたりについて、いろいろ議論をしてきました。業者の皆さんにも、お話しますと、ある程度は御理解いただきますが、もう少し大きくさせてくれとか、赤の色をもう少し使わせてくれとか、いろんな話は個別には出てまいります。 例えば伝建地区には、議員の皆さんの連絡事務所の看板もですね、ある意味では御遠慮していただいて、これは自発的にやっていただきました。ありがとうございました。いろんな形で協力をいただいております。この県議の方の県政報告会のポスターも、伝建地区は御遠慮くださいとか、同じ場所に三つ以上は勘弁してくださいとか、まあいろんなことをお願いして、これは全く条例には何も書いてありませんからお願いベースであります。これは政治的行為の話でありますから、まあそういった意味で。 まあこれは今、一つずつお話しますと、この20年前後にですね、平成16年にこの景観法ができました後、条例、そして広告条例、まあこういったものを議論する中で、相当いろいろ、各議員からも御指摘をいただきました。できる限り、まあその、そういった私どもの立場も御説明をしてきたつもりであります。 条例を、この景観条例も広告条例も、ちゃんとお認めいただきましたこと、そしてそれを今、この担当者が一生懸命、実施に移していまして、各事業者の皆さんにも逐一、できる限りの御理解をいただきますように、大変担当者は苦労しておりましたが。そういったことで、一人ずつ、わずかでありますが理解をいただく方が、だんだんふえている。こういうふうな認識をしておるところであります。 よろしくお願いいたします。 ○議長(柴田保央君) 歴史まちづくり部長。  〔歴史まちづくり部長 湯本重男君登壇〕 ◎歴史まちづくり部長(湯本重男君) 西中議員さんから、除去命令を出したり、50万円等の罰金を処したことがあるかというお尋ねがございました。 まずあの、除去命令は禁止地域等の規程や、除去義務の規程に違反し、または措置命令に違反して、屋外広告物等表示または設置する者に対して科するものでございます。また50万円等の罰則は、除去命令に違反したり、禁止地域の規程に違反して、屋外広告物等を表示または設置した者等に科すものでございまして、いずれも該当する事案はございません。 以上でございます。 ○議長(柴田保央君) 西中議員。 ◆3番(西中忍君) はい、御答弁いただきました。まああの、その経緯っていう部分について御説明をいただきました。あの御説明を聞きながらですね、私も確かあれは、市のPTA連合会か何かの席で、市長がこの件についてお話されたなっていうのを、今、ちょっと思いだしていました。 で、まああの経緯については、あの担当の課からもお聞きをしたりしていたので、まあ理解はできました。あの、この看板を設置する意味っていう部分を、今、市長は私と認識的にはそう相違はないのかな。やはり自分たちのお店なり、事業所をPRするためだろうというふうに思うんですね。で、まあですから、設置する側からすると、遠くから見ても一瞬で自分の店だとか、事業所だとかっていうのが確認できる、そういうものをつくろうと、きっとされてるんだろうというふうに思います。 それでですね、そのまあ要は目立たせたりするという意味合いを持っておると思うんですね。で、今、赤表示については、まああれ彩度というんですかね、トーン、色をちょっと落とすっていうか、まあ厳密に言うと、萩市で認められている赤色は、私は赤茶色なのかなというふうには思っておるんですが、そういった形になってると。 ただ、例えばですね萩の今庁舎の表に、祝佐々並伝建地区っていうような横断幕がありますね、あそこにある赤、祝っていうですね、赤色表示されてます。で、こう場所を示すために、矢印なんか、ポスターだとかありますけど、それも大体赤なんですね。それとか、あれ半年ぐらい前に、私の地域で、ごみ捨て禁止って、ごみがすごく多かったので、環境衛生にお願いして、看板設置していただきました。そこにもですね、ごみ捨て禁止っていうのは赤抜きですね。で、何かこう罰則も書いてあるんですが、赤で表示してあります。やはりね、赤で表示するっていうのは、目立たすためだろうなというふうに思っております。ですから、設置をする側からするとですね、ぜひその赤色は使いたいというふうに、きっと思うんだろうなと思うんですね。 で、先ほど答弁の中で、企業イメージ云々ってことで、現にそのいろんな規則を、条例の後に規則をつくられて、その企業イメージに合うような色も使えるように規則をつくっておられるというお話を聞きました。ですからその、要は設置者側からすると、自分の思いであの設置がしたいんだと思うんですね。看板をつくりたい。さらに、これは都市計画課で聞いたんですが、その色については、制限を加えていますが、書いてある内容、これについては憲法の表現の自由だとかっていうことで、規制はされていませんというお話でした。私はですね、表現の自由って言われると、まさに色は表現の自由だろうというふうに思うんですよ。ですから、あのこのあたりはどうなんだろうなというふうな思いを今持っています。 それで、市長、ロンドンのまちなみのお話もされたりして、そういう古いまちなみだとか、景観を守っていかなくちゃいけないというお話されました。私も全く同感で、先人から受け継いだですね、萩市のまちなみ、伝建地区を中心としたまちなみはですね、これは次世代へ受け継いでいかなくちゃいけない、引き継がなくちゃいけないっていう、これは、これをしっかりやっていくっちゅうのは、今生きている我々の、これは責任だろうと思いますね。ですからその部分は全く同感です。ですから、それについてどうこう言おうっちゅう気持ちはさらさらありません。 で、要は、めり張りをね、少しつけられないのかなと。今商業地域は、いくらか規制が緩くなってるよとか。大きさとかですね、そういったもんだろうと思うんですね。ですけど、やはり色もいくらか規制は緩くなってると言いながら、赤色は赤茶色ですよ。ほんで、黄色もごく薄くなってるんですね。私、今さっき言いましたけど。ごく薄い黄色じゃないとだめだというような話ですが。せめてね、この商業地域だけでも、規制をどうにかできないのかなっていう、僕思いを持っております。そのあたり、市長、どのようにお考えなのか、ちょっとお聞かせいただけたらと思います。 ○議長(柴田保央君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 今、例えば朱色のこと、赤色のこと、いろいろお話がありました。実は市役所の前の、このあの祝っていうやつも、実はあれは枚数制限があるんですね。だから一杯に全部祝、祝っていうのはだめなんですね。いや、そんなの公共で、市役所の中いいじゃないかとこう担当者言っても、だめですとこう。それはまあ一つなんでありますが。 なかなかですね、赤とか黄色、特に黄色はチャレンジの色でありますから、大変目立ちますんで、まあそういうようなことでですね、彩度も相当落ちます。 で、具体的に色彩、使用できるまあ地色とか、使用できるこの色、文字数、デザインの色とかですね、そういったものは、それぞれ例えばこの商業地域と、それからこの例えば比較をいたしますと、第一種住専、まあ一例を言いますと、川島とですね、例えば商業地域ですからどこでもいいんですが、御許町、まあこういったのを比べますと、これは随分違うんですね。ちゃんと区分してます。まっかっかていうのは、かなりやっぱり厳しいんですが、それはあの、そのあたりについてはかなり、そういった今、西中議員が言われたようなこと、まあ思ってらっしゃる赤とちょっと違うかもしれませんが、そのあたりは、かなり差をつけてるんですね。そこはやはり商業地域での事業の展開、住専の第一種住専、川島とか特に伝建地区の堀内とか、これはかなり厳しくやってます。 まあそういうふうな差はつけておりますが、まあ差のつけ方がもう少し頑張れとこういう話は、ときどきは聞きますけれども、大体今治まってきたのかなと、こういうふうに思います。なかなかですね、このあたりは、彩度っていうのはなかなか、担当者が頑張ってるんですね。まあ本当に担当者が随分いじめられました。だけど最後まで頑張りました。 まあそういうようなことで、今、おっしゃったようにちょっと一部分、やっぱり会社の、何て言いますか、まあ象徴のようなそういったもの、何かそういうようなものについては、若干のアロワンスを与えたって言いますか、そういうふうなことも聞いております。 今の、矢印とかそれから看板の系統で、担当の方でわかることだったらどうぞ。 ○議長(柴田保央君) 歴史まちづくり部次長。  〔歴史まちづくり部次長 弘 健助君登壇〕 ◎歴史まちづくり部次長(弘健助君) ええとあの、商業地域において、ある程度緩和すべきじゃないかという御発言でございましたので、現在、実際に緩和している状況を簡単に御説明申し上げます。 比較対象としても、同じ川内の川島ですとか、平安古、河添、この地域と、それから今、東田町、西田町、吉田町、唐樋、御許町、橋本、そういった近隣商業地域とを比較してみます。 まずあの建上広告物と言って、まあ広告塔のことなんですけれども、これはあの川島とかそういったところでは、高さ5メートル以下、面積3平米以下というふうにしておりますけれども、これは近隣商業地域におきましては、最高高さ10メートル以下かつ建物の高さまでですよというふうにしております。例えば8メートルの建物につける広告塔であれば8メートルまでと。になっておりますし、例えば平屋で4階建ての建物しか店舗がないといった場合でも、高さは6メートルまで建上広告ができるようにしております。また、あの面積もですね、3平米ではなくて、1面15平米というふうにしております。 それから、壁面広告物、まあ建物の壁面に取りつける場合もですね、川島とか平安古でありますと、表示面積は6平米以下になってしまいます。1壁面に1個になるんですけれども、これが例えば権利商業地区でありますと、まあ建物の大きさによるわけなんですが、間口が10メートルの建物の場合でありますと、壁面広告物は9.5平方メートルまでできます。また個数も、この面積の範囲内であれば複数が可能でございます。 そのほかの近隣商業地域につきましては、その広告物だけを設置する、一般広告物を設置するということも、あの可能でございます。ただし基準に合う必要がありまして、広告塔でありますと、高さ6メートル以下、面積1面7.5平米以下の広告塔は、色彩等の基準もありますけれども、適合すれば設置できるということになっております。 それからあの、ビルの袖看板などもですね、川島等の商業地域以外では、縦が3メートルの突出幅1メートルでございますが、近隣商業地域では、縦4メートル、横1メートルとしております。一般広告物についても、袖看板が設置できるようになっております。 問題の色彩なんですけれども、共通基準と申しまして、一般広告物並びに自家用広告物両方が守らなけきゃならない色として、あの共通基準、設けておりまして、例えば白色、ねずみ色、黒色、アイボリー、淡いクリーム色、ベージュ、こげ茶色などの光沢がないものとしておりますが、地域基準によって、近隣商業地域では、さらに彩度4以下の赤色はいいですよというふうにしております。それから、赤色、橙、黄色、黄緑、桃色も彩度4以下でできるということにしております。 それから文字、デザイン、線などもですね、原則として近隣商業地域では、彩度8以下であれば、広告面積の30パーセントまでよいというふうにしております。これがあの、川島とかになりますと、彩度8以下で20パーセント以下というふうにして、差をつけておるところでございます。 ただあの、まああの、線の赤とかまあ祝の佐々並の赤とか、そういったものは彩度8を超えるのではないかというまあ御指摘もございます。実はあの、平成21年の8月にですね、そのまっかっかはそのどうしてもその、線とかあの方向示すためには必要だから、目立つべき、目立っても仕方ないんではないかと、そういうふうなあの議論がなされまして、一応あの、運用内規でですね、面積の10パーセント以内であれば、この彩度8を超える赤でも設置できるようにしたところでございます。 以上です。 ○議長(柴田保央君) 西中議員。 ◆3番(西中忍君) 御答弁、ありがとうございました。あの市長も言われたんですけど、本当に条例っていうのは、なかなか膨大な量になので読みにくいし、さらに規則になるとさらにわかりにくいということで、私も今、聞いててメモとろうかと思ったけどやめました。はい。 ただまあ、今最後にちょろっと言われたんですが、やっぱり目立たすためには、ある程度赤を使うことが必要だというような解釈されておられるようです。だからその点では私も一致しています。やはり、看板はなぜ建てるのかっていう、そのそもそも論をしっかりですね、考えていただいて、その中で、じゃあ最善はなんだろうかっていうことを、やっぱ考えていただきたいというふうに思います。 で、先ほど答弁の中で、あの罰則規定を適用したことがないという御答弁でした。罰則規定がないということは、今、現存している屋外広告物については、既存不適格のものを除けば、すべてあの基準の中に適合したものだという解釈でよろしいでしょうか。 ○議長(柴田保央君) 歴史まちづくり部次長。 ◎歴史まちづくり部次長(弘健助君) お答えします。 実はあの、条例施行前に、山口県条例のときの違反であったものが73件ございまして、これまで撤去の指導を行いましたその成果で、70件は撤去されました。ただこの県条例違反のときからのものでも2業者3件だけはですね、撤去されておりません。口頭指導したりですね、訪問したり、また文書で勧告等いたしましたけれども、なかなか御理解得られなくて、まだ3件だけは残っておると。まあしかしあの、除却命令というそこまで強硬な手段はとっていないというところでございます。 以上です。 ○議長(柴田保央君) 西中議員。 ◆3番(西中忍君) はい、ありがとうございました。 実は、これをなぜ私が言うかって言いますと、あのちょっと聞いた話では、市内の看板業者さんは、その設置する事業者の皆さんに、相当説明をしておられるらしいです。で、まあ要は当然設置する側は、自分の好みに合わせて看板を設置したいと思っておられるでしょうし、市内の看板業者であれば、条例をしっかり守っていこうという姿勢で、しっかり対応しておられると。ときどきあの、もう少しで仕事がなくなるところだったというような話も聞いたこともあります。ですから、罰則があるんであれば、しっかり適用していただかないと、要は、じゃあ市外の業者が来て、看板つくって、さっと逃げてしまえば、それで終わりかというようなことにもなりますので、そのあたりはしっかり市内業者を保護するという意味でも、適切に対応していただきたいと思います。 それと、私ね、どうしてもこのめり張りを、市長はいくらかつけておられるっていうんですけど、ぜひその伝建地区だとかですね、風致地区だとかそういったところはですね、そこに入れば、まさしくもう何にもないと、近代的なものは何もないんだっていうぐらい、徹底的に整備をしていく。しかし一歩出るとですね、きちっと近代的な、先ほど市長も言われたじゃないですか、新しいまちにはきちっとした高いビルもあるんだと、ロンドンでしたか。ですから、あの例とすれば、例えば姉妹都市の鎌倉ですね、鎌倉地区はかなり規制がかかっていますね。ただ色については、あの十分な規制が、萩ほどの厳しい規制はかかってないと思います。それは何でかって言うと、鳩サブレのあの鳩は黄色ですから、あれ堂々とあの、まちなみにありますからね。だからそういうことなのかなと。しかし大船地区に行くと大繁華街なんですね。同じ鎌倉市内の中でも、地域が違うともう全然違うですね。だからそういうね、めり張りが必要じゃないかなと思うんですよ。 で要は、今、萩市の中では禁止地区と許可区域、この二つに分かれてる。禁止区域がまあ伝建地区などのところですね。で、それ以外はすべて許可区域だっていうことですから、今、お話がありました、まあ多少の差はあるのかもしれませんが、萩市全域ですね、だから田万川地域に行こうが、須佐地域に行こうが、見島に行こうが、相島に行こうが、全部同じ基準で、まあやっておられるというふうに思うんですね。 ですから、赤色の彩度っていうお話されましたけど、わかりやすくいうと、あの、バイパス沿いにあるDocomoだとかユニクロだとか、あのロゴの色ですね。それとか出光のガソリンスタンドのあの色です。あの色が萩市の赤色なんですね。あれは多分、10人聞かれて赤だっていう認識する方、多分ほとんどおられないと思いますね。ですから、そのあたりをもうちょっとですね、もうちょっと考えていただいて、もうちょっとあの細かく分けていただいて、細かく分けていただいて、その内容について表現の自由で規制ができないっていうのであれば、色についてももっと表現の自由をですね、認めてあげるべきではないかなというふうに思いますけど、まあ再度、市長、どのようにお考えなのかお聞きしたいと思います。 ○議長(柴田保央君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 一応、その各用途と言いますか、それぞれの地域に応じまして、一応そのかなりの差はつけてるはずありまして、まあ例えばその田んぼの中からまっかかがいいという話、だから逆に相当目立つわけですね。 今、萩市の景観、例えばずっと明木の方から入ってきます。あの関州瓦の色、緑、そして黒、まあこういったところの色彩が大変すばらしいという評価をいただいてるわけですね。外から来た人、びっくりします。そこにまっかっかな例えば屋根があるとかね、真っ黄色のですね、壁を使ってっていう話になると、一体どうなるのかという話なんですな。だからどこの地域がどうで、見島だったらそれはまっきっきで、まっかっかっていう話になるのかっていうわけですね。 まあそこは、この相当この議会でも議論をいただきました。各委員会でも議論をいただきました。そしてまあ御了解をいただいたのが、今の条例案であります。 まあとにかく、萩の今の手法っていうのは、鎌倉がもしそうなっていないっていうんであれば、鎌倉も実は京都も、古都保存法っていう立派な法律がありながらですね、まあこれはええその政府が、買上権持ってるわけですね。だけど、京都のあの景観、例えば上京でも中京でもですね、あれだけのマンション、認めてしまったんですね。もう京都の風致、台無しですな。ちょっとこの北の方行ってもね、変なマンションがどんどんできてますね。だから京都の環境、そういった景観行政の失策っていうのは、もう世界で有名になってますね。萩がそれを補っているわけですから、誇り高く思っていただきましてですね。 まああの、ここでどうしてもっていう話があって、今、担当者が非常に苦労してやってますけども、基本的にはそのそういうふうな、例えば明倫小学校の前に、あのオレンジ色、まっきっきなですね、ガードレールが合うのかっていうのは、合うっていう人もいらっしゃいますけれども、100人いらっしゃれば大体90人の人はどうかな、やっぱりシティブラウンの方がいいなっていう、まあこれは多数の皆さんの感覚だろうと思います。色彩っていうのはいろんな意見があります。 ただ、今おっしゃったように、内容、表現ですね、表現の自由っていうのは、色ももちろん自由の表現の中に入りますけれども、その表現の内容をね、これを規制するっていうことと、色を規制するっていうのは、憲法に保障するこの表現の自由の中では、やはり内容については私どもは言いませんと、このような言い方をしてきたんですね。まあその内容が公序良俗に反するんであれば、その景観条例じゃなくて、ちゃんとほかのいろんな法律がありますから、まあそういったようなことで、私どもができるのは形と形状とですね、形状と、そして色とか、あるいはまあそれに準ずるようないろんなもの、まあこういったことになります。 まああの、公共の福祉に反するというふうな考え方で、まあ本来憲法議論もあるんでありますから、まあそういうようなことでですね、この景観もこの公共の福祉だ。やっぱり住みよい、みんなが目立ちたい、目立ちたい、業者がみんなまっかっかになったら、街中まっかっかになるんですね。いやいや、こちらのA業者が赤くなったら、それよりもさらに赤くなりたいとこういう話ですね。まあそういうようなこともありました。 大変な議論をやって、平成20年、当議会お認めいただきました。まあそういったことを、今、思い出しました。あの条例を、よくお認めいただいたと感無量の思いであります。ありがとうございました。 ○議長(柴田保央君) 西中議員。 ◆3番(西中忍君) はい、ありがとうございました。 あの、まあ当議会で認められたというふうに言われると、議会人とすればですね、それ以上のことは言えないというような気ではおりますが、市長が今、説明されたように、あの萩に入って来る、その主要道路の周辺に、いろんなものがあっていいのかと、いろんな看板があってね、派手な看板があっていいのかということについては、私はよくないと思います。で、くれぐれも間違ってほしくないのは、私は規制することに反対してるわけじゃなくて、その規制をもうちょっと細分化して、めり張りをつけたらどうですかっていう、今回お話をさせていただきました。それが、やはりあのいろんな中で聞こえてくることでもありますし、この条例について市民の皆さんが十分に納得してないっていうところもですね、やはりあの問題もあるのかなというふうに思いますから、まあ例えば、その今の色をね、もう変えないと言うんであればですね、しっかりいろんなところで、萩市の赤はこれだよっていうようなぐらいね、しっかりPRしてやっていかなくちゃいけないのかな。ただ、私はやはりめり張りをつけていただきたい。このことだけお願いをして終わりたいと思います。 ありがとうございました。 ○議長(柴田保央君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) あの、めり張り論は、もうちょっとですね、今、具体的にめり張りがどうついてるかっていうのは、ちょっとあのまた説明させていただきたいと思います。 そして今、議員御指摘がございましたように、まだまだ市民の皆さんの中には、特に事業者の中には、まだ御理解をいただいてないところもありますが、こういった手法とか、いろんな形でですね、ぜひまたお話をしていきたいと思います。どうしても、頑固一徹ですね、3年間、絶対認められなかった人が、実はこの間お認めいただきました。本当にね、まあやあわかったと、わっかたという、そういうようなときに担当者、本当にうれいしですね。まあ諸外国や、いろんなところをごらんになって、まあ見てください、比較してください。萩っていうのは、全国の中でこんなにこの景観で頑張ってるんですよ、広告で頑張ってるんですよとこういう話も、ぜひ誇り高く、外から来られた方々にですね、あるいは市民の皆さんに語れるように、ぜひ西中議員におかれましても、御努力を賜りますようによろしくお願いいたします。 ○議長(柴田保央君) 西中議員の質問は終わりました。 以上で本日の一般質問は終了いたしました。 これをもちまして本日の日程はすべて終了いたしました。最終日は、9月24日午後2時から会議を開きますので、それぞれの委員会におかれましては、付託をいたしました議案の審査が終了いたしますよう御協力をお願いいたします。 本日はこれをもって散会いたします。     午後 4時09分散会 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。  平成24年9月12日 萩市議会議 長  柴 田 保 央     議 員  西 中   忍     議 員  椋   晶 雄...